2010年12月27日月曜日

kenq.info* by mail 2010/12/27 [vol.022]

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kenq.info* by mail
2010/12/27 [vol.022]
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■ はじめに
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[コンテンツ]
■ 新着公募情報(12/19- 12/26追加分)
■ 締切間近の公募情報(12/27 - 01/10締切分)

■ 新着公募情報(12/19- 12/26追加分)
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【20100790】立石科学技術振興財団 平成23年度前期 国際交流助成候補募集(締切:2010/12/31)
【URL】 http://kenq.info20100790 【金額】概要を参照のこと。
【予定件数・金額】合計10件程度【期間】平成23年 4月1日~平成23年 9月30日【情報元】大阪大学 様
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【20100791】平成23年度 北海道大学触媒化学研究センター客員研究員(国内)募集(締切:2011/1/4)
【URL】 http://kenq.info/20100791 【金額】記載なし
【予定件数・金額】1名【期間】平成23年4月1日から平成24年3月31日までの1年間【情報元】大阪大学 様
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【20100792】平成23年度 千葉大学真菌医学研究センター共同利用・共同研究公募(締切:2011/1/7)
【URL】 http://kenq.info/20100792 【金額】1件当たり100万円程度(単年度)
【予定件数・金額】年間8件程度【期間】平成23年4月から平成24年3月までの間の一定期間【情報元】大阪大学 様
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【20100793】第15回米百俵賞(締切:2011/1/7)
【URL】 http://kenq.info/20100793 【金額】表彰楯、副賞(賞金100万円)
【予定件数・金額】1名又は1団体【期間】-【情報元】大阪大学 様
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【20100794】自然科学研究機構 平成23年度岡崎共通研究施設計算科学研究センターの利用申請募集(締切:2011/1/7)
【URL】 http://kenq.info/20100794 【金額】記載なし
【予定件数・金額】記載なし【期間】記載なし【情報元】大阪大学 様
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【20100795】第8回(平成22年度)日本原子力学会関西支部賞(功績賞)候補者推薦の募集(締切:2011/1/11)
【URL】 http://kenq.info/20100795 【金額】記載なし
【予定件数・金額】記載なし【期間】-【情報元】大阪大学 様
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【20100796】京都大学原子炉実験所 平成23年度KUCA共同利用研究の公募(締切:2011/1/11)
【URL】 http://kenq.info/20100796 【金額】当実験所の支給規定により、予算の範囲内で支給
【予定件数・金額】記載なし【期間】1年間を単位【情報元】大阪大学 様
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【20100797】タカノ農芸化学研究助成財団 助成対象者募集 一般研究者(締切:2011/3/20)
【URL】 http://kenq.info/20100797 【金額】1件100万円
【予定件数・金額】1件100万円を7件程度【期間】平成23年5月~平成24年4月【情報元】日本生物工学会 様
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【20100798】タカノ農芸化学研究助成財団 助成対象者募集 若手研究者(締切:2011/3/20)
【URL】 http://kenq.info/20100798 【金額】1件50万円
【予定件数・金額】1件50万円を6件程度(昭和46年4月1日以降に生まれた者)【期間】平成23年5月~平成24年4月【情報元】日本生物工学会 様
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【20100799】第1回(2011年)日本分子生物学会 若手研究助成 募集(締切:2011/1/31)
【URL】 http://kenq.info/20100799 【金額】一人300万円
【予定件数・金額】年度ごとの助成人数は5名。(10年間で総額1億5000万円を助成予定)【期間】翌々年の5月末までに、研究成果と会計報告の概要【情報元】Google Alert 様
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【20100800】神奈川県公衆衛生協会 平成23年度調査研究助成金交付対象研究の募集(締切:2011/1/31)
【URL】 http://kenq.info/20100800 【金額】1件について20万円まで
【予定件数・金額】記載なし【期間】平成23年4月1日~平成24年3月31日【情報元】Google Alert 様
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【20100801】平成23年度 家庭動物の適正飼養管理に関する調査研究助成(締切:2011/2/14)
【URL】 http://kenq.info/20100801 【金額】1件100万円以下数件、1件30~50万円程度数件
【予定件数・金額】総額400万円以下( (1) 1件100万円以下数件、(2) 1件30~50万円程度数件)【期間】1年間(平成23年4月~平成24年3月)【情報元】ことさが 様
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■ 締切間近の公募情報(12/27 - 01/10締切分)
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【20100720】平成23年度 鍋島報效会研究助成(締切:2010/12/28)
【URL】 http://kenq.info/20100720 【金額】25万円を上限
【予定件数・金額】記載なし【期間】1年間(平成23年4月1日~平成24年3月31日)【情報元】京都大学 様
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【20100199】福田記念医療技術振興財団第21回(平成22年度)研究助成事業 論文等表彰事業(締切:2010/12/31)
【URL】 http://kenq.info/20100199 【金額】優秀賞 2件(副賞50万円)
【予定件数・金額】優秀賞 2件(副賞50万円)【期間】-【情報元】北里大学医学部 様
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【20100770】博慈会老人病研究所 優秀論文助成(締切:2010/12/31)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】5~20万円
【予定件数・金額】総額300万円【期間】-【情報元】大阪大学 様
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【20100771】小野音響学研究助成金 平成23年度申請者の募集(締切:2010/12/31)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】100万円以内
【予定件数・金額】5件程度【期間】記載なし【情報元】大阪大学 様
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【20100787】福田記念医療技術振興財団 第21回(平成22年度)国際交流助成事業(締切:2010/12/31)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】100万を限度
【予定件数・金額】(1)研究留学 1件100万円を限度として4名
(2)国際会議出席 1件 30万円を限度として4名
(3)研究者招聘 1件100万円を限度として4名
ただし、応募の状況により助成金額及び件数については、弾力的に措置する。【期間】派遣期間終了後に完了報告書【情報元】大阪大学 様
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【20100788】日中医学協会 2011年度共同研究等助成金・募集(締切:2010/12/31)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】概要を参照のこと。
【予定件数・金額】概要を参照のこと。【期間】記載なし【情報元】大阪大学 様
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【20100789】第21回(平成22年度)(公財) 福田記念医療技術振興財団 論文等表彰事業(締切:2010/12/31)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】副賞50万円
【予定件数・金額】2件【期間】-【情報元】大阪大学 様
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【20100790】立石科学技術振興財団 平成23年度前期 国際交流助成候補募集(締切:2010/12/31)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】概要を参照のこと。
【予定件数・金額】合計10件程度【期間】平成23年 4月1日~平成23年 9月30日【情報元】大阪大学 様
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【20100791】平成23年度 北海道大学触媒化学研究センター客員研究員(国内)募集(締切:2011/1/4)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】記載なし
【予定件数・金額】1名【期間】平成23年4月1日から平成24年3月31日までの1年間【情報元】大阪大学 様
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【20100792】平成23年度 千葉大学真菌医学研究センター共同利用・共同研究公募(締切:2011/1/7)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】1件当たり100万円程度(単年度)
【予定件数・金額】年間8件程度【期間】平成23年4月から平成24年3月までの間の一定期間【情報元】大阪大学 様
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【20100793】第15回米百俵賞(締切:2011/1/7)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】表彰楯、副賞(賞金100万円)
【予定件数・金額】1名又は1団体【期間】-【情報元】大阪大学 様
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【20100794】自然科学研究機構 平成23年度岡崎共通研究施設計算科学研究センターの利用申請募集(締切:2011/1/7)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】記載なし
【予定件数・金額】記載なし【期間】記載なし【情報元】大阪大学 様
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2010年12月22日水曜日

日本の科学技術関係予算が伸び悩んでいるのはなぜかを考えてみる。

 問題解決へのプロセスには、ざっくり分けて2つある。一つは「何が原因か」を特定すること、そして、もう一つは特定された問題の原因に対して「どのように解決するか」を見極めること。今、ここに「科学技術関係予算が伸び悩んでいる」という問題がある。先日になかなか刺激的な記事があったので、これに交えて少し考えてみることにする。

民主党は「日本の理系」を殺す気か このままじゃ、日本は2番どころか20番になる | 永田町ディープスロート | 現代ビジネス [講談社]

 この記事での問題の原因は民主党であるとされている。直接的な権限は政府にあるのだから、この問題が民主党の「責任」であるということは間違いないだろう。しかし、「責任」と「原因」は異なる。たとえば企業で不祥事があったとして、その不祥事を起こしたのが当人でないにしても謝罪の記者会見に出るのはその企業の重役であろう。彼らは問題の「原因」ではなくとも、「責任」ある立場であるためである。同様に、昨今の問題に対して、最終的な「責任」が民主党ではあるにせよ、その「原因」が同様に民主党であるとは限らない。そして、「責任」の追求が「原因」の追求につながるわけでもない。そうである以上、真に問題解決を考えるのであるとすれば(ストレス解消でないのであれば)、短絡的に民主党批判を繰り返すのではなく、その「原因」が何たるかについて、もう少し冷静に考える必要がある。

 もっとも、その原因は簡単に判別できるものとは限らないし、わたしが断言できるわけでもない。「原因」の特定は「責任」の特定ほどに簡単ではない。よって、とりあえずの頭の体操レベルではあるが適当に書いてみることにする。


 何らかの政策に対して理解が得られない場合の原因は、大きく分けて2点考えられるのではないかと思う。その政策の「内容」と「方法」の2点である。前者は「何をやろうとするか」、後者は「どのようにやるか」ということになる。「科学技術関係予算を増やそう」という要望に対して理解が得られないという点についても、この2点から考える必要があろう。

「内容」に関する問題
 まずは内容、つまり何をやろうとするのかという観点から考えてみる。これはすなわち、限りある予算の中でその内容をそもそも政策として実行し、果たすべきなのかということである。利害関係者からすれば当然必要だということになるだろうけれども、社会全体としてそのように考えられるとは限らない。利害関係者以外にも理解されてこそ、政策は政策として行うだけの合理性を持つことになる。ここで気をつけなければならないのは、必要だからということは決定的な理由にはならない点である。評価軸は絶対的なものではなく、あくまで相対的なものだ。予算の総額は限られているのであり「必要かどうか」ではなく「どの程度必要なのか」という点から相対的に判断される。

 とすれば、予算が結果的に伸び悩んでいるということは、その重要性が利害関係者が言うほどには国民やその代表者たる政治家にも浸透していないということになる。はやぶさの一件やノーベル賞受賞が大きな話題となったように、まったく関心がないというわけではないだろう。しかし、その他の使途を我慢してもなお、科学技術に対して税金を投入するべきと考えているかというとはなはだ疑問である。実際のところ、子ども手当やエコポイントといった制度をなくしてまで、日本の科学技術の発展のために税金を使うべきと考える人々は少数派ではないか。

 現状としてそのような層が少数派であるとしてもなお、その重要性、必要性を主張するのならば、その点を相手にとって分かりやすく説明することで、関係者以外にも要望の内容についての理解を示してもらう必要がある。たとえば、一般国民に対しては身近な技術・製品と絡めることで自身の生活に研究が直結しているという点、企業に対しては、知的財産の創出、事業化といった部分から研究が将来的なビジネスとなりうる点を強調するといったようにである。これらは総じて言えば、大学を始めとする研究機関と、そこで行われている研究が日本にとって不可欠なものだという意識を持ってもらうことになるのだろう。

 これまでは主務官庁である文科省と仲良くしていれば十分であったかもしれないが、いつまでもそういった談合めいたことを続けていられるわけではない。明確な理由の説明も成果の報告もなしに予算規模の維持・拡大を要望することは、たとえ大学であったとしても我田引水としか認識されなくなりつつある。一部の大学人はいまだに「役に立たないのが大学の研究だ」などと言って憚らない方もおられるようである。それで良かった時代が過去にはあったのかもしれないが、経済情勢から考えて無駄なところに予算を付けるだけの余裕はないというのが現実だろう。繰り返しになるが、厳しい財政の中で予算を確保するために必要なのは国民の理解であり、そのために求められるのは他の使途に勝る重要性を示すだけの論理と根拠である。現状のままでは、いつまで経っても国民の意識の中における科学技術関係予算の相対的な重要性が向上することは難しいように思われる。※

※ こうした状況の変化に対応できない大学人の悲壮な叫びにしか聞こえないのが昨今の「緊急声明」である。どれを眺めても「日本にとって科学技術は大事」 → 「予算を維持・増額しろ」といった調子ばかり。なぜこのような状況に置かれているのかという反省は微塵も見られない。


 上記記事中で民主党の不理解の一例として挙げられている件についても、むしろ説明する側の問題なのではないかと思われる部分がある。(なお、そもそもの話として優先度判定は総合科学技術会議の議員や外部専門家によって行われていて、政治家が勝手に決めているわけではない。この判定にはその他、パブコメの活用若手研究者の意見照会・審査への参加といった画期的なことが行われていることも忘れてはならない。詳細はこちらから → 平成23年度概算要求における科学・技術関係施策の優先度判定について

 以下、引用。

 「平成23年度概算要求における科学・技術関係施策の優先度判定」で、がんワクチン研究は4段階評価で最低の評価だった。

 今年4月にアメリカで初めて承認された『プロべンジ』というがんワクチンは、アメリカ国内だけで年間1500億円の売り上げが見込まれます。特許は最低10 年は有効ですから、やがて世界で承認されれば、この新薬だけで5兆円程度の売り上げになる計算です。だから各国とも新薬の特許を取るのに必死。

 ここで指摘されている政策とは厚生労働省による「第3次対がん総合戦略研究 難病・がん等の疾患分野の医療の実用化研究の一部(がん関連研究分野)(仮称) 」というものかと思われる。正しいかどうかは別として、上記のような説明があれば国民にとっても審査員にとっても、この事業の内容やその必要性を認識しやすいものとなったのではないか。実用化されればどの程度の市場規模になるのかといった数字を提示することは、学問的な意義云々よりも圧倒的にその成果の意義は伝わりやすい。しかし、優先度判定のヒアリング資料、ヒアリング内容のメモを見る限り、こういったことは一言も書いていないし、そういった発言もない。(それぞれ、以下リンクから参照可能)

平成23年度個別施策ヒアリング資料(優先度判定)【厚生労働省】第3次対がん総合戦略研究 難病・がん等の疾患分野の医療の実用化研究の一部(がん関連研究分野)(仮称)

ヒアリング資料

ヒアリングの議事メモ

再ヒアリングの議事メモ


 これらを見る限り、たとえばがんワクチンについて、「世界で承認されれば、この新薬だけで5兆円程度の売り上げになる計算」といった内容はどこからも読み取ることができない。これではいかにその内容が素晴らしいものであったとしても、予算化されないのは仕方ないことではないだろうか。(ただ、上記資料を見る限り内容が素晴らしい、とも言えないように思われる。治験の第三相まで来ているにもかかわらず、製薬会社ではなくてなぜ国の予算を使わなければならないのかというもっともな指摘を受け、説得力のある返答ができていない。)

以下、眠いので続く。

2010年12月14日火曜日

kenq.info* by mail 2010/12/13 [vol.020]

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2010/12/13 [vol.020]
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■ 新着公募情報(12/06- 12/12追加分)
■ 締切間近の公募情報(12/13 - 12/27締切分)

■ 新着公募情報(12/06- 12/12追加分)
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【20100773】工藤学術財団 平成22年度学術研究補助および褒賞該当者募集(締切:2010/12/20)
【URL】 http://kenq.info20100773 【金額】7~10万円
【予定件数・金額】3件【期間】-【情報元】大阪大学 様
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【20100774】池田泉州銀行 平成22年度コンソーシアム研究開発助成金(締切:2010/12/21)
【URL】 http://kenq.info/20100774 【金額】最高300 万円
【予定件数・金額】年間 15件総額 3,000万円程度【期間】平成23年(2011年)6月28日(火)~7月 1日(金)【情報元】大阪市立大学 様
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【20100775】藤原科学財団 藤原賞(締切:2011/1/31)
【URL】 http://kenq.info/20100775 【金額】副賞1千万円
【予定件数・金額】2件【期間】-【情報元】大阪市立大学 様
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【20100776】交流協会 若手研究者交流事業 1.日本人対象事業(1)個人派遣(長期)(Summer Program)(締切:2010/12/25)
【URL】 http://kenq.info/20100776 【金額】台湾における滞在費(行政院国家科学委員会が支給)960US$/月
【予定件数・金額】記載なし【期間】平成23年6月1日~10月31日までの間の2ヶ月間【情報元】大阪市立大学 様
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【20100777】交流協会 若手研究者交流事業 1.日本人対象事業
(2)グループ派遣(短期)(Summer Visiting Program)(締切:2010/12/25)
【URL】 http://kenq.info/20100777 【金額】台湾における滞在費(行政院国家科学委員会が支給)5,000元/日/人
【予定件数・金額】記載なし【期間】平成23年6月1日~10月31日までの間の1週間【情報元】大阪市立大学 様
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■ 締切間近の公募情報(12/13 - 12/27締切分)
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【20100763】平成23年度 厚生労働科学研究費補助金(締切:2010/12/14)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】種目により異なる
【予定件数・金額】種目により異なる【期間】種目により異なる【情報元】大阪大学 様
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【20100764】日本原子力研究開発機構 平成23年度 先行基礎工学研究(締切:2010/12/15)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】1件当たり50万円以下
【予定件数・金額】7件程度【期間】1事業年度【情報元】大阪大学 様
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【20100563】第四回 (平成22年度) 風戸研究奨励賞(締切:2010/12/17)
【URL】 http://kenq.info/20100563 【金額】200 万円
【予定件数・金額】2 名以内、総額400万円【期間】-【情報元】Google Alert 様
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【20100731】第四回 (平成22年度) 風戸研究奨励賞(締切:2010/12/17)
【URL】 http://kenq.info/20100731 【金額】200万円
【予定件数・金額】2名以内【期間】記載なし【情報元】京都大学 様
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【20100765】京都大学防災研究所 平成23年度 共同研究の募集(締切:2010/12/17)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】種目により異なる
【予定件数・金額】種目により異なる【期間】種目により異なる【情報元】大阪大学 様
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【20100766】伊藤徳三ひまし研究基金 平成23年度研究助成金(締切:2010/12/17)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】記載なし
【予定件数・金額】1件~2件、助成総額100万円【期間】記載なし【情報元】大阪大学 様
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【20100668】ソルト・サイエンス研究財団平成23年度研究助成 <一般公募研究>(締切:2010/12/20)
【URL】 http://kenq.info/20100668 【金額】1件当たりA区分100~200万円、B区分100万円以下
【予定件数・金額】・理工学分野: A区分 4件、B区分 8件
農学・生物学分野: A区分 2件、B区分 5件
食品科学分野: A区分 2件、B区分 6件【期間】単年度(平成23年4月1日~平成24年3月31日)【情報元】Google Alert 様
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【20100669】ソルト・サイエンス研究財団平成23年度研究助成 <プロジェクト研究>(締切:2010/12/20)
【URL】 http://kenq.info/20100669 【金額】・理工学分野:初年度研究助成金額1件あたり150~200万円以下
・ 食品科学分野:初年度研究助成金額1件あたり100~150万円以下
【予定件数・金額】・理工学分野: 3件
・食品科学分野: 4件【期間】3年間(平成23年4月1日~平成26年3月31日)【情報元】Google Alert 様
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【20100704】がんの子供を守る会治療研究助成金(締切:2010/12/20)
【URL】 http://kenq.info/20100704 【金額】100万円以内
【予定件数・金額】記載なし【期間】1年間(平成23年4月1日から平成24年3月31日)【情報元】Google Alert 様
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【20100713】社会安全研究財団 2011 年度研究助成 一般研究助成(締切:2010/12/20)
【URL】 http://kenq.info/20100713 【金額】300万円を上限
【予定件数・金額】10件程度【期間】2010年4月から2012年10月末まで【情報元】大阪市立大学 様
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【20100714】社会安全研究財団 2011 年度研究助成 一般研究助成(締切:2010/12/20)
【URL】 http://kenq.info/20100714 【金額】100万円を上限
【予定件数・金額】10件程度【期間】2010年4月から2012年10月末まで【情報元】大阪市立大学 様
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【20100725】社会安全研究財団 2011年度 研究助成 一般研究助成(締切:2010/12/20)
【URL】 http://kenq.info/20100725 【金額】300万円
【予定件数・金額】10件程度【期間】2011年4月から2012年10月末日【情報元】大阪大学 様
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【20100726】社会安全研究財団 2011年度 研究助成 若手研究助成(締切:2010/12/20)
【URL】 http://kenq.info/20100726 【金額】100万円
【予定件数・金額】10件程度【期間】2011年4月から2012年10月末日【情報元】大阪大学 様
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【20100767】平成22年度 パロマ環境技術開発財団研究助成金(締切:2010/12/20)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】1件50万円~100万円
【予定件数・金額】総件数10件以内【期間】平成24年3月31日までに、収支決算報告書【情報元】大阪大学 様
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【20100773】工藤学術財団 平成22年度学術研究補助および褒賞該当者募集(締切:2010/12/20)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】7~10万円
【予定件数・金額】3件【期間】-【情報元】大阪大学 様
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【20100703】日本-スウェーデン研究交流 「ライフサイエンスと他の分野を結合した複合領域」第5回提案募集(締切:2010/12/21)
【URL】 http://kenq.info/20100703 【金額】総額で2億2500万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】2011年4月から3年間【情報元】大阪市立大学 様
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【20100774】池田泉州銀行 平成22年度コンソーシアム研究開発助成金(締切:2010/12/21)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】最高300 万円
【予定件数・金額】年間 15件総額 3,000万円程度【期間】平成23年(2011年)6月28日(火)~7月 1日(金)【情報元】大阪市立大学 様
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【20100768】山口老年総合研究所 第8回 老年研究頴原賞(締切:2010/12/22)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】100万円
【予定件数・金額】2名程度【期間】-【情報元】大阪大学 様
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【20100772】時実利彦記念賞 平成23年度申請者の募集(締切:2010/12/22)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】賞状及び副賞(研究費)200万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】-【情報元】大阪大学 様
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【20100735】平成23年度 ライフサイエンスデータベース統合推進事業 基盤技術開発プログラム(締切:2010/12/24)
【URL】 http://kenq.info/20100735 【金額】年間3億円程度
【予定件数・金額】1件【期間】3年以内【情報元】Google Alert 様
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【20100776】交流協会 若手研究者交流事業 1.日本人対象事業(1)個人派遣(長期)(Summer Program)(締切:2010/12/25)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】台湾における滞在費(行政院国家科学委員会が支給)960US$/月
【予定件数・金額】記載なし【期間】平成23年6月1日~10月31日までの間の2ヶ月間【情報元】大阪市立大学 様
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【20100777】交流協会 若手研究者交流事業 1.日本人対象事業
(2)グループ派遣(短期)(Summer Visiting Program)(締切:2010/12/25)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】台湾における滞在費(行政院国家科学委員会が支給)5,000元/日/人
【予定件数・金額】記載なし【期間】平成23年6月1日~10月31日までの間の1週間【情報元】大阪市立大学 様
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発行:kenq.info*: http://kenq.info/
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Blog: http://kenqinfo.blogspot.com/
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2010年12月12日日曜日

新サービス導入。kqa! 研究者と事務職員のための、競争的資金FAQ。

 いつもながらの行き当たりばったりなわけだが、新サービスを作ってみた。今度はFAQサイト。



 書いてあるとおり、研究者と事務職員のための競争的資金についてのFAQ。誰でも質問を書き込むことができて、それに対して誰でも回答を付けることができるようなサイトである。

 このようなサイトを以前からずっと作りたいと考えていた。むしろ、実際に作っていた。実は以前に同じようなサイトを運営していたのである。ちっとも人が集まらずに若干黒歴史と言えなくもないのだが、それはともかく。その当時には、今回見つけたような素晴らしく使いやすいサービスなど存在しなかったし、そもそも自分に人を動員するだけのつながりもなかった。
 理由はともかく、その過去サイトはすでに息を引き取っており、その代わりに始めたのがkenq.info*だったりする。そして、こっちのサイトを作ってからはそれなりにアクセスもあるものだから付きっきりになっていた。こんな調子でFAQについてはすっかり遠ざかっていたわけだが、本日たまたまTwitterを眺めていたところで以下のようなツイートがあり、当時の思いが急に蘇ってきた。

RT @shyamamo: #phdjp #f_o_s RT @yayamamo: ライフサイエンスQAを使って広めよう。http://qa.lifesciencedb.jp/ @ 3F19 #bmb2010 http://friendfeed.com/yasunoriyamamoto/171799f0/qa-3f19-bmb2010

 内容としては、ライフサイエンスQA(β)というサイトの紹介である。その内容もさることながら、サイト自体にわたしは衝撃を受けてしまった。以前に作りたいと思っていたFAQほぼそのものだったためである。内容を眺めるよりも前にその提供元を確認すると、OSQAなるもので運営されていることが分かった。そして、さっそくそのサイトにアクセスして、自サイトに組み込めないかを検討。

 ただ、この方針は失敗に終わった。自分のような素人にはすぐに歯が立ちそうなものではなかったのである。導入が簡単でない上に、日本語情報があまりに少ない。けれども、奇しくもOSQAをインストールしようと情報を探していたところで、今回導入したShapadoのサイトへ辿り着いた。どういう関係かは知らないけれども、機能はほぼ同じ。しかも、こっちはインストールなど必要なく、ログインすれば使うことができる。
 そういうことでさっさと寝返って、Shapadoの方へ早速サイトを作成したというわけである。作成、といっても名前とそのビジュアル、それと適当な説明を作った程度であるが。結局、この手のサイトで大事なのは、作った本人がいかに頑張るか、ではなく、いかに頑張ってユーザに使ってもらうかである。たとえば2chは旧態依然とした掲示板に過ぎないけれども、数多くのユーザがいることでサイトとしての価値は他の追随を許さない。掲示板の価値は、その機能ではなく、そこにいるユーザ数による、と言って良いだろう。
 このサイトが今後どうなるかは分からない。以前に感じた問題の解決策を考えついたわけでなく、何となく面白そうなサービスがあったから作ったに過ぎない。しかし、わたしとしては、このような場を作ることが多くの方にとって有益であるという思いは以前のまま変わることはない。少なくとも、その重要性については今後も主張していこうと思う。
 
 最後に、以前に書き散らかしていたFAQサイトの重要性を若干修正しつつ貼り付けておく。

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1. kqa!とは何なのか。
 このサイトは、研究者と事務職員が競争的資金に関して、お互いに質問し、回答を行うことのできるサイトです。いわゆる「教えてgoo」のようなもので、誰かが質問をして、それを誰かが答えてくれるというものと考えていただければ分かりやすいでしょう。日々の事務手続きで分からないことというのは数多いと思います。かといって、常に身の回りに聞けるような知識豊富な人がいつもいるわけではありません。また、別の組織の人や文科省などに電話するのは気が引けてしまうものです。こんなことは誰しも経験があることでしょう。そんなときにこのサイトで質問すれば、誰かが答えてくれるかもしれません。すべての質問と回答は蓄積されて他の方でも閲覧可能ですので、情報が集まれば集まるほど役に立つデータベースとなります。これにより、このサイトは日本全体の競争的資金にかかる手続きを効率化させ、関係各者をハッピーにすることを目的としています

2. 作るに至った背景
2-1. 「引き継ぎ」という問題

 このようなサイトを作るに至った経緯というのは非常に明快です。わたし自身がこのようなサイトを欲しいと思っていたためです。現在の立場は少し違いますが、わたしも以前は大学職員として働いてきました。そこでの最大の問題と感じたのが、業務のノウハウの蓄積がほとんど為されていない、という点でした。当然ながら、働いているとさまざまな分からないことに直面します。それらに対して、わたしは自分なりに考えたり調べたり、もしくは誰かに聞いたりということで何とか解決させてきました。それで一応何とかなるにはなっていたものの、常に頭の中にあったのは、それらのノウハウがどこかに記録され、閲覧できるようにされていれば便利なのではないかということでした。
 なぜなら、事務の仕事というのは毎年やっていることがそれほど変わらず、それに対する質問というのもある程度決まったものばかりであるためです。寄せられる質問の大半は以前の担当者が同じように迷い、解決させてきたはずであるにもかかわらず、それをまた最初から調べるというのは労力の無駄でしかありません。しかし、現実としては以前のやり取りがどこにも記録されていないので、分からないことが出てくるたびにひとつひとつ地道に調べなければなりません。担当者が入れ替わる際には、いわゆる「引き継ぎ資料」という形で何らかの業務内容の伝達が各研究機関で行われていることと思います。ですが、それがまともな形で行われたという例を聞くことはほとんどありません。単なるA4 用紙1枚だけということもよく聞く話です。わたし自身の経験としてもA4用紙1枚ということはなかったものの、「どういう仕事をするか」という内容ばかりで、上記で述べたノウハウの部分、すなわち業務を行う上で生じてくるであろう疑問とその答え、または、よく寄せられる質問とその回答などという部分についてはほとんど触れられていませんでした。これは非常に勿体ないことで、その人の2年なり3年なりの職務上での経験を埋もれさせてしまうことに他なりません。

2-2.「質問」のもたらす弊害
 これは、その担当者一人が苦労するという問題だけにとどまりません。というのも、解決できない問題が発生すれば、それを他の誰かに聞かざるを得ないためです。そして、その質問が業務フローの上位の人に大きな負担をかけることになります。たとえば部局の人であれば事務局の人へ、事務局の人であれば文科省などの人へ聞くことになるでしょう。ここで重要なのは、双方の負荷が異なる点です。質問する側は一度で解決するので負担はそれほど大きくありませんが、質問される側は通常複数の部局もしくは機関を相手としているために、何度も何度も同じことを回答しなくてはなりません。つまり、各担当者の問題がそれ以外の者にまで影響を及ぼすということになるわけです。この負担は一度体験してみないと理解できないかもしれません。中央の役所に勤めている知り合いに聞く限り、応募や書類提出のシーズンになると日中は電話対応ばかりに追われてほとんど何もできないというレベルであると聞いています。
 もっとも、この件については送り手が受け手に対して分かりやすい情報伝達を行うことができれば何の問題もありません。けれども、それは現実的には非常に難しいことと言わざるを得ません。というのも相手の組織の規模や担当者の理解の程度はそれぞれであって、それによって最適な内容というのは変わってくるためで、すべての人たちに分かりやすく情報伝達を行うというのは至難の業です。

2-3. サービスの質という問題
 さらに、これは事務職員の間での手間が増える、というだけの問題でもありません。ノウハウの蓄積が為されていないという問題は、結果として事務のサービス低下につながります。たとえば研究者やその他外部などからの質問があったときに、その回答が分からなければ調べるなり、誰かに聞くなりしなければなりません。それで回答を得ることができたならば最低限のサービスは果たしていると言えるのでしょうが、それで十分ではありません。質問する側は当然何かに困っているから質問をするわけで、その回答がすぐにもらえないというのはその人にとってストレスであり、質の低いサービスと取られても仕方ありません。
 事務作業はそれ自体のために存在しているわけではなくて、あくまでお客さんである研究者へのサービスとして存在しています。こういった視点はこれまでなかったであろうものですが、これからはもっとも意識しなければならない問題となると思われます。ノウハウが蓄積されてないという問題は、この観点から見ても大きな影を落としているのです。

3.問題解決へのアプローチ
 これまで見てきたように、ノウハウが蓄積されていないという現実が、実に多くの問題を引き起こしています。繰り返しになりますが、それが存在しないことにより次の担当者は最初から調べ直す必要がある。そして、業務フロー上で上位の者は、その分からない担当者に対する対応に追われることになる。さらに、それらのやり取りの間、質問する側である研究者は回答を待たされることになる。

 さて、それではこの問題を解決するにはどうすれば良いのでしょうか。単純な話でして、蓄積されていないのであれば蓄積すれば良いということになります。それを達成するための方法論は多々あるかと思いますが、その中でわたしがもっともふさわしいと感じたのが「教えて!goo」のような、いわゆるナレッジコミュニティサイトでした。

4. ナレッジコミュニティとは
 ナレッジコミュニティとは、「会員同士が、お互いの質問に答え、疑問を解決するウェブサイトのこと」(wikipediaより)を指します。 Q&Aサイト、質問サイトとも呼ばれ、有名どころでは先ほど挙げた「教えて!goo」や「Yahoo!知恵袋」などがあります。ご存じの方も多いでしょうが、簡単に言うと質問を書き込むと他の誰かがそれに対する回答を書き込んでくれるというサイトです。
 わたしがこれらのサイトに着目するのは、この仕組みが今まで挙げてきた問題を解決できる可能性を持つと考えるためです。問題点の箇所で挙げた各立場ごとに見ていきましょう。

業務の担当者
・質問しやすい

ナレッジコミュニティにおいては現状と比較して、圧倒的に質問がしやすくなります。というのも、質問の対象を限定しないためです。たとえば電話をかけたり、メールを送ったり、という行為は特定の誰かに回答を求めるということになり、相手への遠慮から質問を控えさせる原因ともなります。しかし、ナレッジコミュニティでは回答の役割をそういった一部の人に限定はしません。これにより、疑問を持った人は相手に気兼ねすることなく質問することが可能となります。質問するという行為にしても、その質問を書き込んで待つだけで、メールで問い合わせをする労力とほぼ同じであり、特別な負担を強いるものではありません。

・ノウハウの蓄積
 次に、疑問や問い合わせとそれに対する回答を自動的に保存できるという点が挙げられます。質問から回答への流れをサイト上で行うことによって、そのやり取りは記録されて半永久的に閲覧できるようになります。こうすることにより、各担当者の疑問とその回答を蓄積させていくことが可能となります。
 かつ、重要であるのは別の人のやり取りも相互に閲覧できる点です。すべての研究機関のあらゆる業務を行う人たちが同じ場所にデータを蓄積させていくことにより、事務についての一大データベースを作ることができます。これにより、たとえば同じ業務を別の機関でやっている人がどういった運用をしているかといったようなことを知ることができます。また、自分自身が担当していない事務についても何かしら疑問を持ったときにすぐに調べることができるようになります。

 いくらかの分野の事務については各機関によって扱い方が異なり、そのまま役に立たないということはあり得るでしょう。しかし、それはこのサイトの価値を失わせるものではありません。たとえそのまま役に立つことはなくとも、他の機関が何をやっているかという情報は自機関が何かを行う際の参考情報として活用することが可能であるためです。

業務フロー上位の者
・回答の負担軽減

 ナレッジコミュニティ導入でもっとも恩恵を受けるのはこの立場の方かもしれません。現状としては、受け手に対して何らかの疑問を持たせるような情報伝達を行ってしまうと、業務に支障をきたすほどの電話責め、メール責めに遭ってしまいますが、その苦労から解放されることになります。方法は簡単で、寄せられる疑問に対して、このサイト上でその回答を示せば良いのです。これによって最初の応対が情報として残るため、他の同じ疑問を持った人はそれを見て自己解決できるようになり、何度も同じ質問に対して回答するというような無駄な作業が軽減されます。事実、ナレッジコミュニティ最大手のOKwaveは、同サイトが活用されるにつれて、問い合わせの件数は減少するというデータも提示しています。

 あくまで軽減でしかないのはすべての人がこのサイトを見てから問い合わせるわけではないため、もしくは探しても見つけられないためですが、ある程度情報が蓄積されてくればおのずと何か物事を調べる手段の一つとして組み込まれていくはずと思われます。というのも、問い合わせる側も大多数の人は何かしら事前に調べて、それでも分からない場合に初めて誰かに聞くという行為に至るためです。現状の有様ではGoogleやYahoo!など大手の検索エンジンに引っかかるということはほとんどありませんが、情報が充実してくればそれらの検索エンジンに調べたい内容を入力して、ここに行き着くということも当然生まれてくるでしょう。

研究者
・問い合わせでの手間の減少

 他方、問い合わせる側にとってもナレッジコミュニティは大きなメリットを提供します。まず、事務の担当者の知識が蓄積されることによって、質問に対して「分からない」と言われたり、回答に時間がかかったり、ということから解放されます。また、このサイトはWeb上にあるため、当然事務職員以外の人、たとえば他の研究者も見ることができます。そして、それによって事務職員からの回答を待つこともなく解決する、ということも考えられるでしょう。問い合わせの電話というのは正直面倒なものですが、問い合わせる側も好きで電話をしているわけではありません。あくまで何か分からないために電話をしているのであって、電話をしないことに越したことはないのです。このサイトは、そのお互いにとって好ましくないやり取りをそもそもなくしてしまうという可能性も秘めているのです。

5.「kqa!」という試み
 これまで色々と述べてきましたが、このような数多くの可能性を持つナレッジコミュニティを、大学事務の中で取り入れたいという強い思いをとりあえずの形にしたのが、わたしの作ったこの「kqa!」です。これを活用していただくことにより、これまで述べてきたような様々な効果を生み出すことができるでしょう。

 100年に1度と言われる昨今の不況の中、高等教育への予算が増えるということはあまり期待することができません。現状でも法人化、そしてその際に始まった運営費交付金の削減などによって、それ以前のやり方を続けていくことはできなくなっています。こういった世間の風に対し、国は教育や研究をないがしろにしている!という批判があります。この指摘は間違いではないのでしょうが、わたしとしてはそれもある程度やむなしと考えています。

 なぜなら、これまで指摘してきたように、大学組織にはまだまだ多くの無駄があると思われるためです。これはわたしが大学に在籍していた頃はもちろん、現在の立場としてもその感覚はまったく変わりません。厳しいという現状はそう簡単に変わるとは思えませんが、これらの多くの無駄を省くことによって生産性を高めていくということは十分可能でしょう。そして、それによって生まれた余裕でもって、多少楽をすることもできるでしょうし、新たな何かを立ち上げるという活力も生まれてくるでしょう。このサイトがその助けになるのであれば、それに勝る喜びはありません。
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以上。

2010年12月11日土曜日

本番環境のWordpressをローカルに移行する。

多少デザインをいじろうかなーと思い、ローカル環境へWordpressをインストールしてみた。本番データもうまくやれば取り込めるはずなのだが、うまく行かない。とりあえず最低限Wordpress自体とデザイン部分だけでもローカルで使えるようになったのでよしとする。諦めが肝心だ。

以下、備忘録。

1. XAMPPをインストールして起動。

2. phpMyAdminでデータベースを新規作成。

3. Wordpressを上記データベース上にインストール。

4. インストールしたディレクトリへ本番からコピーしてきたファイルを上書き。

5. テーマの変更でデフォルトテーマから利用しているテーマを選択。

以上。

 こんな環境は最初から作っておくべきなのだろうが、当初はアクセスなんてほとんどなかったので本番の環境をそのままガリガリいじっても問題なかった。ただ、最近はそれなりにアクセスが増えてきたので突然「データベースに接続できません」が出ると迷惑がかかると思って急遽作成。これでもっとデザインを楽しめそうだ。

以下、参考。
M’s Life 1 » WordPress ローカル環境にチカッパのデータ移行

2010年12月10日金曜日

次期e-Radがどうあるべきかを妄想してみる。 第二回。API公開のすすめ。

e-Radについて妄想してみる第二回。第一回はこちら

今回も扱うネタはデータ連携なのだが、もう少し具体的に考えてみる。
まず、前回の内容を簡単に振り返ってみる。議論の発端となった「予算監視・効率化チーム」中間報告に次期システムの目的として掲げられていたのは以下の2点。

・研究者の業績や略歴を審査に活用
・他のデータベースと連携して相互に利用できる仕組みを作る

これらの目的を果たすためにどうあるべきかを考えて、どのデータをどのシステムで持つべきかを以下のようにまとめた。

① 所属情報(所属機関、役職、氏名、ふりがななど)
  → e-Rad
② 業績情報(論文、著書、知的財産権、講演など)
  → ReaD, Research map → e-Rad
③ 経歴情報(過去の所属機関、役職など)
  → ReaD, Research map → e-Rad
④ その他情報(研究キーワード、コミュニティ、住所、HPなど)
  → ReaD, Research map

つまり、e-Radが現在の所属情報だけでなく、業績情報、経歴情報なども持つような形となっている。これは、どの情報が競争的資金の審査にとって必要か(必要でないか)という観点から切り分けを行っている。不可欠な情報は申請・審査用のシステムで保有し、それ以外の部分はそれ以外のシステムが保有する。上記の①から③までは前者に該当し、④のみが後者に該当する。


さて、ここからが今日の妄想。

・データ参照をしないのはなぜか
 わたしの案の場合、業績情報、経歴情報といった、これまでReaDなどが持っていた情報をe-Radが持つことになる。参照するのではなくてe-Rad自体で管理するように提案するのは、わざわざシステム上のウイークボイントを増やす必要はないと考えるためである。申請や審査に不可欠な情報を他システムから参照するということは、安定稼働のためのハードルを上げることでしかない。その情報が不可欠なのであればあるほど、別のシステムとの参照するようなことは止めるべきである。

 「参照をしない」ということは、「連携をしない」ということとイコールではない。申請と審査に必要な情報はe-Radで管理した上でAPIの公開という形で他システムと連携することがもっとも望ましいとわたしは考える。このAPIの公開の一環として、ReaDやResearch mapなどといった国のシステムとの連携も行われるべきである。

・APIの公開
 「APIの公開」というアイディアは今年6月の熟議カケアイ「我が国の研究費を使いにくくしている問題点は何か?」の議論の中でも指摘されている。以下、takechan2000さんの発言を引用。

研究費申請報告を楽にするという目的にはまったく異論はないのですが、その手段としてここに挙げられたようなDBを統合すればいいという結論は短絡的だと思いました。
研究業績は研究者みなさんいろいろなシステム、サービスを使っていると思います。たとえば手元ではEndNoteやRefWorksを使っている人も多いでしょう。公開側も大学の業績DBであったり、個人のWebページでいろいろ工夫している人も思います。このような多様な環境下ということを考慮せずに、このサービスを使いえばよいあるいは使いなさいというのは結局は研究者に新しい雑務を生じさせるだけだと思います。
最初の目的に関してシステムがどうあるべきはもっと視野を広げてきちんと調査して提案していくべきだと思いました。私からみると、当初の目的はユーザ認証の連携とデータAPIの公開で、かなりのレベルまで解決できるのではないかと思います。

我が国の研究費を使いにくくしている問題点は何か?|熟議カケアイ - 文科省 政策創造エンジン

 APIとは、ざっくり言えば「あるシステムが別のシステムのデータを利用するための約束事」のこと。Twitterを例とすると、Twitterを公式サイトでのみ利用している人は少数派ではないだろうか。公式以外にもさまざまなサイト、アプリが存在しており、人それぞれに自分の気に入ったものを用いてTwitterを楽しむことができる。用いるサイト・アプリは異なっていても、そこに問題は生じない。たとえば公式以外のサイトから書き込みを行ったとしても、その内容は公式サイトに即座に反映され、また別のアプリから見たとしても同じようにその情報を見ることができる。こういったことが可能になっているのは、TwitetrがAPI、つまりTwitter上のデータを利用するための約束事を公開し、その約束に基づいてそれぞれのサイト・アプリが作られているためである。

 メリットとして挙げられるのは以下のようなもの。「WEB制作者」は「APIを利用してサービスを作る人」を指し、「API提供会社」とは「APIを提供する人」、つまりここでは「文科省」ということになる。(太字化は引用者)

WEB制作者にとっては、
他社の膨大なデータベースや機能を、無料で利用できるため、Webサイトの開発コストを大幅に削減でき、かつ効率的に制作することができるというメリットがあります。
このため、個人や小資本の会社でも、人気のWEBサイトを低コストで効率的に作れる可能性もあります。
最近では、APIを使ったWEB制作や、複数のAPIを組み合わせた「マッシュアップ」、APIを使って無料のWEBサービスの収益化を図る「マネタイズ」などが、トピックになっています。

API提供会社にとっては、
自社のみでは考え付かないようなWEBサービスや、自社のみでは実現できないようなWEBサービスを、外部の誰かが作ってくれるため、API利用サイトから自社サイトへユーザーが流入が期待できるようです。
また、自社のデータベースや機能を、間接的にせよ、自社サイトを利用してくれるユーザーが増え、それがデファクトスタンダードに繋がるかもしれないので、結果として、データを集積するスピードが速まり、競争優位に立つことを期待できるようです。

APIとは? | プログラミング実習室

 わたしは次期e-RadがAPIの公開を行うことを提案する。このAPIの公開は上記の説明からも分かるとおり、システムの利便性の向上、保有する研究者情報の活用などに革命的な効果を及ぼす可能性と考えるためである(なお、国の機関によるAPIの公開の例はすでにあって、J-GLOBALが行っている → WebAPI提供について J-GLOBAL)。API公開により、誰でも簡単にe-Rad上で管理する情報を元にしたサービスを作ることができるようになる。Twitterの例で言えば、公式が提供するサービスよりも使いやすいものが生まれているし、単に閲覧・投稿を行うものだけでなくて、たくさんの人が「お気に入り(favorite)」登録を行ったつぶやきを見ることのできる「ふぁぼったー」、つぶやきをテーマごとに整理して、まとめて見ることができる「togetter」など、Twitter内での情報を利用しつつもまったく独自のサービスも生まれている。

その他のサービスはこちらを参照のこと。→ 「Twitter関連Webサービス - TwitterまとめWiki

 同じように、APIの公開を行うことからシステム上でのデータを活用して、役人の発想では考えつかなかったような便利なサービスが提供されるようになる可能性がある。さまざまなサービスが生まれるということはユーザであるところの研究者や大学事務職員などの関係者にとってはシステムの利便性向上につながるだろうし、直接利用はしない一般国民にとっても国費で助成された研究費に基づく研究に関する情報にアクセスする機会が増えることにつながる。これは成果の社会還元、産学連携の振興にも大いに役立つことになるだろう。

 言うまでもないが、公開の対象となるのは公開して良い情報に限られる。何を公開し、何を公開しないという議論は十分に行う必要があろう。とはいえ、公的研究費の採択課題情報やその分野、金額、その実績報告、成果といったものは基本的に公開を義務付けても良いのではないか。
 提供する情報によって提供できるサービスは異なってくるが、このようなサービスがあると面白いのではないかという妄想をいくつか。不謹慎と言われそうなものもあるが、とりあえず。

・事業の公募が開始されたらメールが飛んでくるサービス
・あらかじめ設定しておいたキーワード(人名、分野、専門用語など)を含む業績情報が登録されたらメールが飛んでくるサービス
・被アクセスの多い研究者や業績のランキング
・研究者ごとの研究費獲得額ランキング
・助成金の総額とそれに基づいて投稿された雑誌のインパクトファクターの合計数によって、助成事業の「生産性」を測ることのできるサービス


・大学独自のシステムと連携すべきか
 最後に、takechan2000さんの指摘されている「大学の業績DB」について触れておく。近年、一部の大学では大学内の研究者の分野や業績情報を検索できるシステムを公開している。おそらく共同研究や産学連携に役立てるためなのだろう。いわばReaDの大学限定版とも言うべきものだが、大学内部のシステムであるだけに大学内での強制力は本家よりも強い。結果、こちらの情報の方が充実していて、大学関係者にとってはReaDよりもこちらのシステムとの連携(片方に入力すればもう片方にも反映されるように)してほしいという要望もあるようである。
 しかし、わたしはその必要はないと考える。これは共同研究などを求める方が必要とするのは大学単位の検索システムなのか、全国の研究機関を対象としたものなのかを考えれば明白であろう。大学をわざわざ限定した上で研究相手を探すわけではなく、あくまで探すとすれば研究分野や業績によるはずである。日本全体で使い勝手の良いシステムがひとつできることが利用者にとって最善であるとすれば、それを実現させるためにリソースを集中させるべきであろう。現在の大学単位でのシステムはその意味を失っていくことになるだろうし、それが本来あるべき姿であるかと思う。

 そもそも連携しようにも、日本全国でさまざまな業者によって作られたであろう大学の業績管理システムそれぞれのデータ形式がすべて同じであるわけはなく、それゆえに何の改修もなしに次期e-Radとデータ連携が行えるわけではない。この状態を解決しようとすれば、それぞれのシステムでひとつの形式に対応できるようにするための大規模な改修が必要となる。しかし、先述のとおり、その意味を失うことになるであろうシステムにそれほどの投資を行う価値はないと思われる。

 とはいえ、大学独自システムに登録した情報をすべてイチから入力しろと言うわけではない。既存システムにすでに登録されている情報はCSVファイルなどで取り出し、次期e-Radの業績情報取り込み形式に加工した上で取り込みを行えば良い。このやり方であればシステムの改修は発生しない。CSVファイル内の列を入れ替える程度なのだから、普通の事務職員でも十分作業可能であるはずである。

 大学独自の業績ページは不要ではないかと書いたが、やはり大学独自で検索ページを持ちたい、大学独自の機能、データ項目を追加したいというニーズがまったくないわけではないだろう。これについては、公開APIを利用して自身の大学の情報のみを検索できるようにすれば簡単に実装可能である。当然既存システムからの改修費用は生じるが、開発費、維持費はイチから作るよりも大幅に抑えられるだろう。


 今回の妄想はこの程度で。次は保有する情報の活用について、もう少し掘り下げたい。

2010年12月8日水曜日

今こそ研究支援の仕組みを抜本的に考え直すときではないかな。

 政策コンテストの結果が発表され、その結果に対してあれこれと賑やかである。研究関係の話題としては学振PDがどのように処遇されるかについて盛り上がっている。しかし、これに限らず全体的に、当初文科省が希望していたほどの予算が確保できる見込みはなさそうで、大学その他研究機関にとって来年度はいっそうに厳しい財政状況となるだろう。ただし、この事態に悲観してはならない。既存の制度を変えようとするには、これ以上ない機会とも言える。わたしは大学事務職員として、どうあるべきかについて考えてみたい。

 現在、日本にはさまざまな事業の元でさまざまな研究が行われ、少なからぬ成果を挙げていることだろう。しかし、大きな予算を費やして研究者を雇用し、大規模な研究を行えば成果が出るというのはある意味当然のことである。問われなければならないのは成果の有無ではなく、それぞれ掲げた目的を果たすためにその事業の仕組み、従事する研究者やその組織が十分に機能しているのか、改善すべき点はないのかということであろう。
 なぜならば、予算的な制約から無尽蔵に事業を広げることはできないためである。科学技術関係予算の総枠を広げることができない以上、その枠の中で多くの成果を残すための努力が行われなければならない。その場合、どこにどれだけの予算を配分するべきかといった通常の審査の問題と同時に、当然に助成を行う制度がどのようにあるべきかという点も問われなければならない。そもそもの構想が不適切であれば、どのような審査を行ったところで、どのような優秀な研究者・組織があったところでその能力を十分に発揮することはできないためである。

 にもかかわらず、事業全体に対する見直しはこれまでほとんど行われてこなかったといって過言ではない。現在の競争的資金の乱立がその確たる証拠である(参考:平成22年度競争的資金制度一覧)。国全体としてどのように日本の研究を活性していくのかという構想があり、それを実施しようとするのならば、常に既存の制度とその構想を照らし合わせ、必要な事業は拡充する一方で相対的に不要となった事業は整理・統合を行うというようなことが自主的に行われて然るべきである。けれども、そのようなことが行われた例をわたしは聞いたことがない。むしろ、外部からの批判を受けてもなお聞く耳を持たず、予算削減されてようやく重い腰を上げるといった体たらくである。
 それぞれの事業にはそれぞれの思惑があるに違いない。そして、それがまったくの的外れというわけでもないだろう。ただし、第一に考えられなければならないのは、それが成果を挙げるために十分なものとして現場に受け入れられているかということだ。政策立案者の思惑はひとまず置いておいて、それを実際に行う研究者、関連の事務手続きを行う事務職員にとって、その事業が使いにくいものであった場合、どれだけの金額を費やしたところで成果が生まれることは期待できない。成果を生むにしても、多くの無駄が生じてしまう。具体的な例として挙げられるのは、数多くの競争的資金ごとに異なる執行ルールである。事業ごとにルールは異なり、合算して使うこともできず、それぞれに報告書を提出する必要がある。このような状態であるから、競争的資金を獲得すればするほどに研究を行う時間がなくなるという事態を招いている

 このような状態で、さらに予算をよこせというのは正直おこがましいというのがわたしとしての率直な感想である。むしろ、減らそうとする側の論理の方がもっともらしく聞こえてしまうほどである。以下は財務省 主税局 税制第三課長/前財務省主計局主計官 (文部科学担当)(当時)の藤城 眞さんの発言。

日本の財政状況が非常に厳しいことは言うまでもありません。今、教育に限らず、さまざまな分野で、予算を増やしてほしいという声があるわけです。教育に関して時々感じるのですが、よい施策であればお金がついてくるのが当然だといった感じで話される方もいます。しかし、予算制約のなかで、いくらよい施策であっても、申し訳ないが今はできないというものもあります。そもそも提案自体が適切かどうか、その吟味から始めなければならないものもいろいろとあります。こうしたなかで、一体、どういう予算を認め、どういう予算を減らして、他の予算にその資源を回すのかという議論も必要なのです。

RIETI - 第7回「真の教育、研究水準の向上につながる大学改革とは」

 「罪を犯したことがない者から 石を投げよ」というわけではないが、予算の拡充は現在抱えている事業の乱立や執行ルールの複雑化といったような無駄を多少は改善させた後に言うのが筋というものだろう。これは必要な予算を減らすことができるだけでなく、複雑な事務手続きを軽減させるという点で研究者が研究を行う時間を増やすことができる点にも注意すべきである。

 そもそもの話、事業仕分けなどにおいて批判されているのは「研究支援のための仕組み」であって「研究それ自体」であることを忘れてはならない。研究それ自体が日本の将来にとって必要であるということについて、どの程度かという点にばらつきはあるにしても一定の理解は得られている。しかし、研究が大事であることと、今現在行われている研究支援のための各種制度が大事であることは必ずしもイコールではない。いかにその助成の対象が大事なものであろうとも、それを支援する仕組みが不適切であれば国民の理解を得ることはできないし、今後の発展を見込むことはできない。


 であれば、適切な研究支援の仕組みとは何だろうということに当然なるのだが、この答えはまだ自分の中でもはっきりしていない。その仕組みを生み出していくための手段としておぼろげながら現在考えているのは、研究機関や研究者が助成事業を評価するという取り組みである。たとえば、事業構想の妥当性、研究費の使いやすさ等々で評価を行い、その結果が芳しくないものについては予算化を見送ることとする。絶対に配分機関側はやりたがらないだろうなー(笑)とは思いつつも、配分機関と研究機関との間の相互の緊張関係なしに良い事業は生まれないし、良い成果も生まれない。研究機関側が駄目なものは駄目と公然と文句が言えるようになれば良いのだが、最近の学長・総長レベルの声明を聞いても事業批判、文科省批判までに及ばないところを見ると、多少の遠慮が見られるように思う。ということであれば、何らかの形で研究機関側が事業について意見することのできる仕組みを作ることは意味のあることだろう。
 また、アメリカにおけるFDPのような組織を作ることはできないかと考えている。FDPとは「Federal Demonstration Partnership」の略で、「配分機関と大学が協力して、競争的資金制度の改善策を研究し、議論し、実験・実証する場」(「米国の競争的資金の柔軟な会計制度とそれを実現してきた米国の仕組み」より引用)である。この組織の活動の中で、さまざまな事務手続きが合理化され、競争的資金における高い効率性と透明性が実現されたとされている。これまた配分機関が嫌がりそうな話であるが、こうした枠組みを設けることによって恒常的に事業制度の改善と全体の効率化を望むことができる。

 その他、さまざまな方法が考えられるのであろうが、いずれにせよこれまでの仕組みを十分に検証し、現状の問題点とその改善策を探ることが不可欠で、その上で今後どのような体制としていくべきか、そしてどのようにそれを構築していくかを考える時期に来ていることは間違いない。関係者の一人として、これからも何かのお役に立てるよう頭をひねろうと思う次第である。

 なお、この一環で次期e-Radについて妄想してます。 →「kenq.info blog: 次期e-Radがどうあるべきかを妄想してみる。」)

2010年12月7日火曜日

kenq.info* by mail 2010/12/06 [vol.019]

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kenq.info* by mail
2010/12/06 [vol.019]
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■ はじめに
kenq.info*は、日本における様々な研究費の情報をスマートに紹介することを目的
としたサイトです。研究者は自分の応募できる事業を簡単に見つけられて、応募元は
たくさんの募集が来て、その間の研究機関の職員は手間が減って、というようにみん
なハッピー!になって、日本の学術研究をより活発にすることを目的としています。
このメルマガでは、一週間分の新着情報と、締切間近の情報をまとめてお届けしま
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を想定しています。

[コンテンツ]
■ 新着公募情報(11/29 - 12/06追加分)
■ 締切間近の公募情報(12/06 - 12/20締切分)

■ 新着公募情報(11/29 - 12/06追加分)
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【20100761】国際日本文化研究センター 【国内公募】共同研究とそれを組織する客員教員の公募(締切:2010/12/13)
【URL】 http://kenq.info20100761 【金額】記載なし
【予定件数・金額】2名以内【期間】2012年4月から2014年3月までの2年以内【情報元】大阪大学 様
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【20100762】国際日本文化研究センター 【国外公募】共同研究とそれを組織する客員研究員の公募(締切:2011/1/14)
【URL】 http://kenq.info/20100762 【金額】記載なし
【予定件数・金額】2名以内【期間】2013年4月1日から8月31日までの間に着任し、着任から1年間【情報元】大阪大学 様
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【20100763】平成23年度 厚生労働科学研究費補助金(締切:2010/12/14)
【URL】 http://kenq.info/20100763 【金額】種目により異なる
【予定件数・金額】種目により異なる【期間】種目により異なる【情報元】大阪大学 様
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【20100764】日本原子力研究開発機構 平成23年度 先行基礎工学研究(締切:2010/12/15)
【URL】 http://kenq.info/20100764 【金額】1件当たり50万円以下
【予定件数・金額】7件程度【期間】1事業年度【情報元】大阪大学 様
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【20100765】京都大学防災研究所 平成23年度 共同研究の募集(締切:2010/12/17)
【URL】 http://kenq.info/20100765 【金額】種目により異なる
【予定件数・金額】種目により異なる【期間】種目により異なる【情報元】大阪大学 様
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【20100766】伊藤徳三ひまし研究基金 平成23年度研究助成金(締切:2010/12/17)
【URL】 http://kenq.info/20100766 【金額】記載なし
【予定件数・金額】1件~2件、助成総額100万円【期間】記載なし【情報元】大阪大学 様
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【20100767】平成22年度 パロマ環境技術開発財団研究助成金(締切:2010/12/20)
【URL】 http://kenq.info/20100767 【金額】1件50万円~100万円
【予定件数・金額】総件数10件以内【期間】平成24年3月31日までに、収支決算報告書【情報元】大阪大学 様
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【20100768】山口老年総合研究所 第8回 老年研究頴原賞(締切:2010/12/22)
【URL】 http://kenq.info/20100768 【金額】100万円
【予定件数・金額】2名程度【期間】-【情報元】大阪大学 様
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【20100769】戦略的国際科学技術協力推進事業 平成22年度 日本-米国研究交流課題の募集(締切:2010/12/27)
【URL】 http://kenq.info/20100769 【金額】1,500万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】3年【情報元】大阪大学 様
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【20100770】博慈会老人病研究所 優秀論文助成(締切:2010/12/31)
【URL】 http://kenq.info/20100770 【金額】5~20万円
【予定件数・金額】総額300万円【期間】-【情報元】大阪大学 様
-----------------------------------------------------------------------------
【20100771】小野音響学研究助成金 平成23年度申請者の募集(締切:2010/12/31)
【URL】 http://kenq.info/20100771 【金額】100万円以内
【予定件数・金額】5件程度【期間】記載なし【情報元】大阪大学 様
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【20100772】時実利彦記念賞 平成23年度申請者の募集(締切:2010/12/22)
【URL】 http://kenq.info/20100772 【金額】賞状及び副賞(研究費)200万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】-【情報元】大阪大学 様
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■ 締切間近の公募情報(12/06 - 12/20締切分)
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【20100744】「子どもの安全性に配慮された製品開発のためのデータ収集・開発に関する研究」に係わる依託先の公募(締切:2010/12/7)
【URL】 http://kenq.info/20100744 【金額】766.5万円
【予定件数・金額】1件【期間】平成23年3月11日まで【情報元】Google Alert 様
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【20100759】日本二分脊椎・水頭症研究振興財団 平成22年度研究助成(締切:2010/12/9)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】最高額100万円
【予定件数・金額】1)臨床研究部門 数件 2)基礎研究部門 数件【期間】記載なし【情報元】大阪大学 様
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【20100480】医科学応用研究財団 平成22年度調査研究助成(締切:2010/12/10)
【URL】 http://kenq.info/20100480 【金額】(1) 課題1:1件につき500万円以下とします。
(2) 課題2:1件につき200万円以下とします。
【予定件数・金額】記載なし【期間】記載なし【情報元】旭川市市民活動情報サイト 様
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【20100633】第5回リバネス研究費 ニッピ賞(締切:2010/12/10)
【URL】 http://kenq.info/20100633 【金額】試薬コラーゲン、医療用ゼラチン、もしくはコラーゲンペプチド(当社製品)10~20万円程度 および研究費 上限50万円
【予定件数・金額】1~2件【期間】研究の終了時期が2011年の2月末まで【情報元】Twitter 様
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【20100701】平成23年度外国人著名研究者招へい事業 第1回(締切:2010/12/10)
【URL】 http://kenq.info/20100701 【金額】外国人著名研究者に対する経費
【予定件数・金額】約2名【期間】1年以内【情報元】大阪市立大学 様
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【20100719】在宅医療助成 勇美記念財団「在宅医療研究への助成」(締切:2010/12/10)
【URL】 http://kenq.info/20100719 【金額】約20~200万円
【予定件数・金額】総額2,500万円【期間】1年間(平成23年3月~平成24年3月末)【情報元】鳥取県 様
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【20100732】高木基金2011 年度 国内の個人・グループへの調査研究助成(締切:2010/12/10)
【URL】 http://kenq.info/20100732 【金額】100万円を上限
【予定件数・金額】総額650 万円【期間】2011年4月~2012年3月【情報元】NPO WEB 様
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【20100733】高木基金2011 年度 国内の個人への研修奨励(締切:2010/12/10)
【URL】 http://kenq.info/20100733 【金額】100万円を上限
【予定件数・金額】総額650 万円【期間】2011年4月~2012年3月【情報元】NPO WEB 様
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【20100760】平成23年度 東北大学金属材料研究所 附属金属ガラス総合研究センター共同利用研究募集(締切:2010/12/13)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】旅費30万円程度
【予定件数・金額】2件【期間】平成23年4月1日から平成24年3月末日まで【情報元】大阪大学 様
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【20100761】国際日本文化研究センター 【国内公募】共同研究とそれを組織する客員教員の公募(締切:2010/12/13)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】記載なし
【予定件数・金額】2名以内【期間】2012年4月から2014年3月までの2年以内【情報元】大阪大学 様
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【20100763】平成23年度 厚生労働科学研究費補助金(締切:2010/12/14)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】種目により異なる
【予定件数・金額】種目により異なる【期間】種目により異なる【情報元】大阪大学 様
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【20100764】日本原子力研究開発機構 平成23年度 先行基礎工学研究(締切:2010/12/15)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】1件当たり50万円以下
【予定件数・金額】7件程度【期間】1事業年度【情報元】大阪大学 様
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【20100563】第四回 (平成22年度) 風戸研究奨励賞(締切:2010/12/17)
【URL】 http://kenq.info/20100563 【金額】200 万円
【予定件数・金額】2 名以内、総額400万円【期間】-【情報元】Google Alert 様
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【20100731】第四回 (平成22年度) 風戸研究奨励賞(締切:2010/12/17)
【URL】 http://kenq.info/20100731 【金額】200万円
【予定件数・金額】2名以内【期間】記載なし【情報元】京都大学 様
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【20100765】京都大学防災研究所 平成23年度 共同研究の募集(締切:2010/12/17)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】種目により異なる
【予定件数・金額】種目により異なる【期間】種目により異なる【情報元】大阪大学 様
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【20100766】伊藤徳三ひまし研究基金 平成23年度研究助成金(締切:2010/12/17)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】記載なし
【予定件数・金額】1件~2件、助成総額100万円【期間】記載なし【情報元】大阪大学 様
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発行:kenq.info*: http://kenq.info/
問い合わせ先:kenq.info@gmail.com
Twitter: http://twitter.com/kenq_info
Blog: http://kenqinfo.blogspot.com/
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2010年11月29日月曜日

kenq.info* by mail 2010/11/29 [vol.018]

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kenq.info* by mail
2010/11/29 [vol.018]
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■ はじめに
kenq.info*は、日本における様々な研究費の情報をスマートに紹介することを目的
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たくさんの募集が来て、その間の研究機関の職員は手間が減って、というようにみん
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[コンテンツ]
■ 新着公募情報(11/22 - 11/28追加分)
■ 締切間近の公募情報(11/29 - 12/13締切分)

■ 新着公募情報(11/22 - 11/28追加分)
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【20100748】第37回(平成22年度分)大山健康財団学術研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info20100748 【金額】1 件はほぼ100万円
【予定件数・金額】総わく800万円を8名【期間】2~3年【情報元】長崎大学 様
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【20100749】平成22年度 社団法人日本アンカー協会 研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100749 【金額】1件につき50万円
【予定件数・金額】数件程度【期間】1年間(平成23年4月~24年3月)【情報元】大阪大学 様
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【20100750】新技術開発財団 第20回(平成23年度)植物研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100750 【金額】150万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】原則1年(4月1日から翌年3月31日)【情報元】大阪大学 様
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【20100751】第13回 大学女性協会守田科学研究奨励賞 受賞候補者募集(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100751 【金額】賞状および副賞50万
【予定件数・金額】2件【期間】-【情報元】大阪大学 様
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【20100752】東京大学エッジキャピタル Entrepreneurs In Residence プログラム(第2次募集)(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100752 【金額】年間最大1,000万円の資金提供
【予定件数・金額】記載なし【期間】 UTECと個別に設定するマイルストンまでの期間(最長1年間)【情報元】大阪大学 様
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【20100753】東京大学エッジキャピタル Entrepreneurs In Residence プログラム(第3次募集)(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100753 【金額】年間最大1,000万円の資金提供
【予定件数・金額】記載なし【期間】 UTECと個別に設定するマイルストンまでの期間(最長1年間)【情報元】大阪大学 様
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【20100754】日本リウマチ財団 リウマチ性疾患調査・研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100754 【金額】100 万円
【予定件数・金額】毎年度11 件予定【期間】平成24 年3 月末日までに研究成果の報告書【情報元】大阪大学 様
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【20100755】第12回 酵素応用シンポジウム 研究奨励賞(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100755 【金額】1件につき研究奨励金50万円
【予定件数・金額】5件以内【期間】-【情報元】大阪大学 様
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【20100756】平成22年度クリーンコールテクノロジー推進事業「石炭高効率利用システムの海外展開における各技術のマッチングに関する調査」に係る公募(締切:2010/12/3)
【URL】 http://kenq.info/20100756 【金額】記載なし
【予定件数・金額】記載なし【期間】NEDOが指定する日から平成23年3月18日まで【情報元】大阪大学 様
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【20100757】JKA 平成23年度 研究補助(1)個別研究(締切:2010/12/6)
【URL】 http://kenq.info/20100757 【金額】300万円以内
【予定件数・金額】記載なし【期間】平成23年4月から平成24年3月31日まで【情報元】大阪大学 様
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【20100758】JKA 平成23年度 研究補助(2)若手研究(締切:2010/12/6)
【URL】 http://kenq.info/20100758 【金額】300万円以内
【予定件数・金額】記載なし【期間】平成23年4月から平成24年3月31日まで【情報元】大阪大学 様
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【20100759】日本二分脊椎・水頭症研究振興財団 平成22年度研究助成(締切:2010/12/9)
【URL】 http://kenq.info/20100759 【金額】最高額100万円
【予定件数・金額】1)臨床研究部門 数件 2)基礎研究部門 数件【期間】記載なし【情報元】大阪大学 様
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【20100760】平成23年度 東北大学金属材料研究所 附属金属ガラス総合研究センター共同利用研究募集(締切:2010/12/13)
【URL】 http://kenq.info/20100760 【金額】旅費30万円程度
【予定件数・金額】2件【期間】平成23年4月1日から平成24年3月末日まで【情報元】大阪大学 様
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■ 締切間近の公募情報(11/29 - 12/13締切分)
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【20100241】京都大学生存圏研究所信楽MU観測所キャンペーン観測(MUレーダー長時間観測)研究課題公募(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100241 【金額】なし
【予定件数・金額】記載なし【期間】MUレーダー共同利用では、利用期間を前期(4 月 10 月) と後期(10 月 3 月) に分けていますが、キャンペーン観測では1 年以上に渡る申請も可能【情報元】大阪大学 外部資金等公募情報 様
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【20100520】福武学術文化振興財団 歴史学・地理学助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100520 【金額】上限1件150万円
【予定件数・金額】合計2,100万円【期間】平成23年4月1日より平成24年3月31日まで1年間【情報元】Google Alert 様
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【20100547】鈴渓学術財団 歴史研究助成、出版助成、褒賞(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100547 【金額】研究助成が100万円、刊行助成が150万円
【予定件数・金額】助成件数:6件、助成金額:合計550万円"【期間】記載なし【情報元】Google Alert 様
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【20100604】旭化成ファーマ 第11回研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100604 【金額】100万円 最優秀テーマ:200万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】2011年4月から2013年3月【情報元】Google Alert 様
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【20100657】田中貴金属グループ 貴金属に関わる研究助成金(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100657 【金額】プラチナ賞 500 万円、ゴールド賞 200 万円、シルバー賞 50 万円
【予定件数・金額】プラチナ賞 500 万円(1 件)、ゴールド賞 200 万円(1 件)、シルバー賞 50 万円(数件)【期間】1年間【情報元】Google Alert 様
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【20100667】2011 年度本庄国際奨学財団 若手研究者養成研究助成金(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100667 【金額】年額 200 万円を上限
【予定件数・金額】3~4 名【期間】1 年間(平成23 年4 月~平成24 年3 月)【情報元】Google Alert 様
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【20100675】かき研究所 平成23年度研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100675 【金額】30万円
【予定件数・金額】3件【期間】平成23年4月1日以降に開始し、平成24年3月31日まで【情報元】Google Alert 様
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【20100676】池谷科学技術振興財団 平成23年度 助成金 (1) 研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100676 【金額】1件あたり150万円程度
【予定件数・金額】記載なし【期間】2011年4月1日~2012年3月31日の1年間【情報元】大阪市立大学 様
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【20100677】池谷科学技術振興財団 平成23年度 助成金 (2) 国際交流助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100677 【金額】1件あたり 最大50万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】2011年4月1日~2012年3月31日の1年間【情報元】大阪市立大学 様
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【20100679】長瀬科学技術振興財団 平成23年度研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100679 【金額】250万円
【予定件数・金額】10数件【期間】平成23年4月から平成24年3月末まで【情報元】大阪市立大学 様
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【20100689】池谷科学技術振興財団 平成23年度助成金募集 (1) 研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100689 【金額】150万円程度
【予定件数・金額】計69名(昨年度)【期間】2011年4月1日~2012年3月31日【情報元】大阪大学 様
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【20100690】池谷科学技術振興財団 平成23年度助成金募集 (2) 国際交流助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100690 【金額】最大50万円
【予定件数・金額】計3名(昨年度)【期間】2011年4月1日~2012年3月31日【情報元】大阪大学 様
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【20100693】2011年度ノボ ノルディスク ファーマ インスリン研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100693 【金額】100万円
【予定件数・金額】14研究課題【期間】原則として1年間【情報元】Google Alert 様
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【20100707】平成23年度 河川整備基金助成事業 1-1 指定課題助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100707 【金額】1,500万円以内
【予定件数・金額】記載なし【期間】3年以内【情報元】大阪市立大学 様
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【20100708】平成23年度 河川整備基金助成事業 1-2 共同的研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100708 【金額】1,500万円以内
【予定件数・金額】記載なし【期間】3年以内【情報元】大阪市立大学 様
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【20100709】平成23年度 河川整備基金助成事業 1-3 一般的助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100709 【金額】種目により異なる。
【予定件数・金額】記載なし【期間】1年【情報元】大阪市立大学 様
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【20100710】平成23年度 河川整備基金助成事業 2 環境整備対策(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100710 【金額】50万円以内
【予定件数・金額】記載なし【期間】1年【情報元】大阪市立大学 様
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【20100711】平成23年度 河川整備基金助成事業 3 国民的啓発運動 一般助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100711 【金額】種目により異なる。
【予定件数・金額】記載なし【期間】1年【情報元】大阪市立大学 様
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【20100712】平成23年度 河川整備基金助成事業 3 国民的啓発運動 新設市民団体運営支援助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100712 【金額】各年50万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】最長5年【情報元】大阪市立大学 様
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【20100715】サントリー文化財団 2010年度 海外出版助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100715 【金額】上限100 万円
【予定件数・金額】10件程度【期間】交付期限は助成決定後2年【情報元】大阪市立大学 様
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【20100746】平成23年度皆見省吾記念賞受賞候補論文公募(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100746 【金額】副賞30万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】-【情報元】Google Alert 様
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【20100747】平成23年度基礎医学研究費(資生堂寄付)研究公募(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100747 【金額】1件100万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】平成24年3月末までに研究成果報告【情報元】Google Alert 様
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【20100748】第37回(平成22年度分)大山健康財団学術研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100748 【金額】1 件はほぼ100万円
【予定件数・金額】総わく800万円を8名【期間】2~3年【情報元】長崎大学 様
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【20100749】平成22年度 社団法人日本アンカー協会 研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100749 【金額】1件につき50万円
【予定件数・金額】数件程度【期間】1年間(平成23年4月~24年3月)【情報元】大阪大学 様
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【20100750】新技術開発財団 第20回(平成23年度)植物研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】150万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】原則1年(4月1日から翌年3月31日)【情報元】大阪大学 様
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【20100751】第13回 大学女性協会守田科学研究奨励賞 受賞候補者募集(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】賞状および副賞50万
【予定件数・金額】2件【期間】-【情報元】大阪大学 様
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【20100752】東京大学エッジキャピタル Entrepreneurs In Residence プログラム(第2次募集)(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】年間最大1,000万円の資金提供
【予定件数・金額】記載なし【期間】 UTECと個別に設定するマイルストンまでの期間(最長1年間)【情報元】大阪大学 様
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【20100753】東京大学エッジキャピタル Entrepreneurs In Residence プログラム(第3次募集)(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】年間最大1,000万円の資金提供
【予定件数・金額】記載なし【期間】 UTECと個別に設定するマイルストンまでの期間(最長1年間)【情報元】大阪大学 様
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【20100754】日本リウマチ財団 リウマチ性疾患調査・研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】100 万円
【予定件数・金額】毎年度11 件予定【期間】平成24 年3 月末日までに研究成果の報告書【情報元】大阪大学 様
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【20100755】第12回 酵素応用シンポジウム 研究奨励賞(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】1件につき研究奨励金50万円
【予定件数・金額】5件以内【期間】-【情報元】大阪大学 様
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【20100681】小澤・吉川記念 エレクトロニクス研究助成基金 平成21年度助成金(締切:2010/12/1)
【URL】 http://kenq.info/20100681 【金額】300万円以下
【予定件数・金額】記載なし【期間】1年間【情報元】大阪大学 様
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【20100736】国際交流基金日米センター 助成プログラム(締切:2010/12/1)
【URL】 http://kenq.info/20100736 【金額】記載なし
【予定件数・金額】記載なし【期間】記載なし【情報元】ピッピネット 様
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【20100688】医療科学研究所 第20回医療科学研究所研究助成(締切:2010/12/3)
【URL】 http://kenq.info/20100688 【金額】50万円
【予定件数・金額】10件【期間】平成23年4月1日~24年3月31日【情報元】Google Alert 様
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【20100716】たばこ総合研究センター 平成23年度 研究助成募(締切:2010/12/3)
【URL】 http://kenq.info/20100716 【金額】50 万円、75 万円または100 万円
【予定件数・金額】500 万円【期間】原則として4 月から始まる1 年間【情報元】Google Alert 様
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【20100756】平成22年度クリーンコールテクノロジー推進事業「石炭高効率利用システムの海外展開における各技術のマッチングに関する調査」に係る公募(締切:2010/12/3)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】記載なし
【予定件数・金額】記載なし【期間】NEDOが指定する日から平成23年3月18日まで【情報元】大阪大学 様
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【20100705】平成23年度 子どもゆめ基金助成金 子どもの体験活動・読書活動(締切:2010/12/5)
【URL】 http://kenq.info/20100705 【金額】概要のとおり。
【予定件数・金額】記載なし【期間】1年間【情報元】大阪市立大学 様
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【20100706】平成23年度 子どもゆめ基金助成金 子ども向け教材開発・普及活動(締切:2010/12/5)
【URL】 http://kenq.info/20100706 【金額】1000万円を限度額(目安500万円)
【予定件数・金額】記載なし【期間】1年間【情報元】大阪市立大学 様
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【20100739】金原一郎記念医学医療振興財団 (A)第25回研究交流助成金(締切:2010/12/6)
【URL】 http://kenq.info/20100739 【金額】渡航先に応じて最高50万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】1年以内に研究報告書【情報元】Google Alert 様
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【20100740】金原一郎記念医学医療振興財団 (B)第25回留学生受入助成金(締切:2010/12/6)
【URL】 http://kenq.info/20100740 【金額】月額10万円(年額120万円)
【予定件数・金額】記載なし【期間】平成24(2012)年3月まで【情報元】Google Alert 様
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【20100741】金原一郎記念医学医療振興財団 (C)第24回研究出版助成金(締切:2010/12/6)
【URL】 http://kenq.info/20100741 【金額】30万円~50万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】平成24(2012)年3月31日まで【情報元】Google Alert 様
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【20100757】JKA 平成23年度 研究補助(1)個別研究(締切:2010/12/6)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】300万円以内
【予定件数・金額】記載なし【期間】平成23年4月から平成24年3月31日まで【情報元】大阪大学 様
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【20100758】JKA 平成23年度 研究補助(2)若手研究(締切:2010/12/6)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】300万円以内
【予定件数・金額】記載なし【期間】平成23年4月から平成24年3月31日まで【情報元】大阪大学 様
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【20100744】「子どもの安全性に配慮された製品開発のためのデータ収集・開発に関する研究」に係わる依託先の公募(締切:2010/12/7)
【URL】 http://kenq.info/20100744 【金額】766.5万円
【予定件数・金額】1件【期間】平成23年3月11日まで【情報元】Google Alert 様
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【20100759】日本二分脊椎・水頭症研究振興財団 平成22年度研究助成(締切:2010/12/9)
【URL】 http://kenq.info/ 【金額】最高額100万円
【予定件数・金額】1)臨床研究部門 数件 2)基礎研究部門 数件【期間】記載なし【情報元】大阪大学 様
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【20100480】医科学応用研究財団 平成22年度調査研究助成(締切:2010/12/10)
【URL】 http://kenq.info/20100480 【金額】(1) 課題1:1件につき500万円以下とします。
(2) 課題2:1件につき200万円以下とします。
【予定件数・金額】記載なし【期間】記載なし【情報元】旭川市市民活動情報サイト 様
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【20100633】第5回リバネス研究費 ニッピ賞(締切:2010/12/10)
【URL】 http://kenq.info/20100633 【金額】試薬コラーゲン、医療用ゼラチン、もしくはコラーゲンペプチド(当社製品)10~20万円程度 および研究費 上限50万円
【予定件数・金額】1~2件【期間】研究の終了時期が2011年の2月末まで【情報元】Twitter 様
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【20100701】平成23年度外国人著名研究者招へい事業 第1回(締切:2010/12/10)
【URL】 http://kenq.info/20100701 【金額】外国人著名研究者に対する経費
【予定件数・金額】約2名【期間】1年以内【情報元】大阪市立大学 様
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【20100719】在宅医療助成 勇美記念財団「在宅医療研究への助成」(締切:2010/12/10)
【URL】 http://kenq.info/20100719 【金額】約20~200万円
【予定件数・金額】総額2,500万円【期間】1年間(平成23年3月~平成24年3月末)【情報元】鳥取県 様
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【20100732】高木基金2011 年度 国内の個人・グループへの調査研究助成(締切:2010/12/10)
【URL】 http://kenq.info/20100732 【金額】100万円を上限
【予定件数・金額】総額650 万円【期間】2011年4月~2012年3月【情報元】NPO WEB 様
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【20100733】高木基金2011 年度 国内の個人への研修奨励(締切:2010/12/10)
【URL】 http://kenq.info/20100733 【金額】100万円を上限
【予定件数・金額】総額650 万円【期間】2011年4月~2012年3月【情報元】NPO WEB 様
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2010年11月24日水曜日

第2回リサーチアドミニストレータ研究会で考えたこと。

 第2回リサーチアドミニストレータ研究会へ参加してきた。今回はその感想を書いてみる。

 リサーチアドミニストレータ(以下RA)という言葉はあまり一般的でないだろうから、まずはその説明から。RAとは文科省の資料によれば、「単に研究に係る行政手続きを行うという意味ではなく、大学等において、研究者とともに、研究活動の企画・マネージメント・成果活用促進を行う人材群(作家に対する編集者のような存在)」。すなわち、研究者でも事務職員でもなく、研究を支援することができる立場といったところ。元ネタはアメリカであり、この存在がアメリカの競争力の源泉であるという指摘がある。これにならって、こういった人材を日本の研究機関でも導入するべきだという声があり、そのためにどうするべきか、どうあるべきかということを議論するのがこの研究会の目的である。

 それではなぜRAを導入するべきだという声があるのか。色んなところで色々なことが言われているけれども、理由はおおよそ以下の2つに集約されるのではないかと思う。

・研究者が研究そのものに集中できる環境づくり
研究の大規模化、複雑化によって生じた研究以外の雑事(書類作成、プロジェクト管理、知的財産管理、コンプライアンスなど)を引き受ける立場として必要。

・博士人材のキャリアパス多様化
博士課程まで進んで研究に従事してきた優秀な人材の有効活用のために必要。


 そもそもの議論が起こったのは前者のためである。近年、大学における研究者の活動時間に占める研究時間の割合は減少傾向にある。この減少の理由として挙げられているのが上記に挙げたような研究以外の雑事である。特に近年は競争的資金の拡充が行われることにより、書類作成、獲得後のマネジメントの業務が増大しているという声は根強い。
 これらはそれぞれ必要な業務ではあるけれども、研究者本人が必ずしもやらなければならない業務ではない。しかし、現状としてはその多くを本人がやらざるを得ない状態となっている。なぜならば、それを任せられる人間がいないためである。事務職員は機械的事務手続きのみを担当し、研究にかかわる部分については関与しないというのが大学における常識である。そもそも、やらせようにも専門的な能力があるわけではないから任せるわけにもいかない。こういった現状を改善させるための対策として期待されているのがRAという立場である。

 前者に比べて、後者はこじつけの意味合いが強いように思う。いわば、予算取りのためのテクニックではないだろうか。RAの導入を、ポスドクの雇用問題というそれなりに社会に認識されている問題に対しての対策として捉えている。とはいえ、RAの業務には研究にかかわる部分も多いため、過去に研究に携わっていた人材がその立場となることに異論はない。研究職の活躍の幅を広げ、キャリアパスを多様化していくことは優秀な人材の活用という点で有効で、それらの人材がRAとして機能していくのであれば全体の利益につながっていくと思われる。


 これらの理由を元に、日本にRAを導入するべきだという議論がある。実はすでに文科省の予算要求にもしっかり計上されていて、うまく行けば平成23年度からこの仕組みが導入される見込みである。

リサーチ・アドミニストレーターを育成・確保するシステムの整備(H23の文科省予算要求資料より)

 このような話をしていると、実に素晴らしい理念で、かつ予算も付きそうで、ということで順風満帆であるかのように聞こえるかもしれない。しかし、わたしはこの動きに対して極めて懐疑的であり、現状のままで事業が進んでいくことには反対である


 わたしが現在進みつつあるRAの制度化に対して懐疑的である理由は、それが現場のニーズに基づかないままに進みつつあるためである。これまで述べてきたとおり、RAという立場は研究者と事務職員の間に立つ存在であり、この立場がどうあるべきかということは各機関によって大きく異なるはずである。よって、導入するためには、まず何よりも個々の研究機関の中でたとえば「今後どのような研究体制を目指すのか」、「目標に対して、今の研究環境にどのような課題があるのか」、「その課題をどのように解決していくのか」といったようなことが十分に議論されなければならない。これらの分析があってこそ、それを解決するべき立場がどのような能力を求めるのかということが明確になる。ニーズが明確であれば、的確な人材を捜すことができるだろう。さらに問題意識が機関内で共有できていれば、その人間がやることに対してある程度は内部の理解もあるだろう。この結果、掲げた目標を果たすことが可能となる。

 逆に、このような分析なしに突然RAという立場の方が各機関に来たとしたらどうだろう。ニーズが不明確なのだから雇用する人間が本当に必要な能力を持っているとは限らない。さらに、問題意識が共有されていないのだから、その人間がやることは内部の理解を得にくい。結果、わざわざ専門的な人材を雇用したにもかかわらず、成果を挙げるどころかロクに利用もされないままということになってしまいかねない。※

※ この例として「産学官連携コーディネータ」を挙げる方がいた。詳細はまだ調べていない。


 制度化をひとつの足がかりとして、全国的に普及させていこうとしているのだという主張もある。けれども、成功の保障もないようなものを国の予算として行うことに一体どれほどの妥当性があるのか。税金は税金であって、財務省からもらえるお小遣いではない。現時点で、どこの大学でどのような成果が挙がっているのか。役割を果たすことのできる人材がどの程度いるのか。こういった問いに答えられない以上、成功どころか、成功の可能性を理解させることすら難しいだろう。
 なにより、このような人材を措置することで研究のパフォーマンスが上がるということであれば、各研究機関が自身の判断で勝手に措置すれば良い話である。それぞれの機関がそれぞれの目的を掲げた上で独自に人員の配置を行えば良い。事実、現時点で日本の研究機関でも一部においてはRAのような人材がすでに導入されている。これが本来のあるべき姿であろう。予算化というのは、これらの機関の経過を見てからでも遅くはない。少なくとも現時点では時期尚早であるというのがわたしの考えである。


 これまでの主張は、RAという立場自体を否定するものではない。第一回から研究会に参加する程度に、わたしはRAというものに大きな期待をしている。ただし、とりあえずRAを導入してしまえばすべてうまく行く、といったような風潮となることはきわめて危険であるように思う。研究会の最後の方でJST高橋宏さんがおっしゃっていたけれども、「目的」と「手段」を混同してはならない。研究者が研究に集中することのできる環境を作ることが「目的」であり、RAを導入することはそのためのひとつの「手段」に過ぎない。RAが導入されるにしても、「目的」の部分が十分に検討され、組織の中で共有されない限りはRAが役割を十分に果たすことは不可能で、「目的」を達成することも叶わないだろう。

RAについては以下のファイルが参考となると思われる。
「リサーチアドミニストレータにかかる現状と課題について」(理化学研究所 高橋真木子氏)

2010年11月23日火曜日

kenq.info* by mail 2010/11/22 [vol.017](転載)

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kenq.info* by mail
2010/11/22 [vol.017]
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■ はじめに
kenq.info*は、日本における様々な研究費の情報をスマートに紹介することを目的
としたサイトです。研究者は自分の応募できる事業を簡単に見つけられて、応募元は
たくさんの募集が来て、その間の研究機関の職員は手間が減って、というようにみん
なハッピー!になって、日本の学術研究をより活発にすることを目的としています。
このメルマガでは、一週間分の新着情報と、締切間近の情報をまとめてお届けしま
す。研究機関の担当者の方が学内ページへコピペしたり、学内に転送したりすること
を想定しています。

[コンテンツ]
■ 新着公募情報(11/15 - 11/21追加分)
■ 締切間近の公募情報(11/22 - 12/06締切分)

■ 新着公募情報(11/15 - 11/21追加分)
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【20100745】平成23年度新化学発展協会研究奨励金(締切:2011/1/31)
【URL】 http://kenq.info20100745 【金額】1件につき100万円
【予定件数・金額】各研究課題につき,原則として1件,件数は10件を予定.【期間】1年経過後2年以内にそれまでの研究経過のレポート【情報元】日本シミュレーション学会 様
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【20100746】平成23年度皆見省吾記念賞受賞候補論文公募(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100746 【金額】副賞30万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】-【情報元】Google Alert 様
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【20100747】平成23年度基礎医学研究費(資生堂寄付)研究公募(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100747 【金額】1件100万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】平成24年3月末までに研究成果報告【情報元】Google Alert 様
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■ 締切間近の公募情報(11/22 - 12/06締切分)
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【20100700】国際花と緑の博覧会記念協会 平成23年度 花博記念協会助成事業(締切:2010/11/24)
【URL】 http://kenq.info/20100700 【金額】(1) 調査研究開発:100万円以内, (2) 活動・行催事:一件当たり50万円以内
【予定件数・金額】記載なし【期間】平成23年4月1日から平成24年3月31日までの任意の期間【情報元】大阪市立大学 様
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【20100685】第5回 わかしゃち奨励賞(締切:2010/11/25)
【URL】 http://kenq.info/20100685 【金額】最優秀提案 賞賞状・研究奨励金 40万円、優秀提案賞 賞状・研究奨励金 15万円
【予定件数・金額】最優秀提案賞(1点) 優秀提案賞 (4点)【期間】-【情報元】大阪市立大学 様
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【20100673】JR西日本あんしん社会財団 研究助成(締切:2010/11/28)
【URL】 http://kenq.info/20100673 【金額】200万円以内
【予定件数・金額】活動助成と研究助成合わせて総額3,000万円程度【期間】平成23年4月1日から平成24年3月31日までの1年間【情報元】Jpubb 様
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【20100241】京都大学生存圏研究所信楽MU観測所キャンペーン観測(MUレーダー長時間観測)研究課題公募(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100241 【金額】なし
【予定件数・金額】記載なし【期間】MUレーダー共同利用では、利用期間を前期(4 月 10 月) と後期(10 月 3 月) に分けていますが、キャンペーン観測では1 年以上に渡る申請も可能【情報元】大阪大学 外部資金等公募情報 様
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【20100520】福武学術文化振興財団 歴史学・地理学助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100520 【金額】上限1件150万円
【予定件数・金額】合計2,100万円【期間】平成23年4月1日より平成24年3月31日まで1年間【情報元】Google Alert 様
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【20100547】鈴渓学術財団 歴史研究助成、出版助成、褒賞(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100547 【金額】研究助成が100万円、刊行助成が150万円
【予定件数・金額】助成件数:6件、助成金額:合計550万円"【期間】記載なし【情報元】Google Alert 様
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【20100604】旭化成ファーマ 第11回研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100604 【金額】100万円 最優秀テーマ:200万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】2011年4月から2013年3月【情報元】Google Alert 様
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【20100657】田中貴金属グループ 貴金属に関わる研究助成金(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100657 【金額】プラチナ賞 500 万円、ゴールド賞 200 万円、シルバー賞 50 万円
【予定件数・金額】プラチナ賞 500 万円(1 件)、ゴールド賞 200 万円(1 件)、シルバー賞 50 万円(数件)【期間】1年間【情報元】Google Alert 様
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【20100667】2011 年度本庄国際奨学財団 若手研究者養成研究助成金(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100667 【金額】年額 200 万円を上限
【予定件数・金額】3~4 名【期間】1 年間(平成23 年4 月~平成24 年3 月)【情報元】Google Alert 様
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【20100675】かき研究所 平成23年度研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100675 【金額】30万円
【予定件数・金額】3件【期間】平成23年4月1日以降に開始し、平成24年3月31日まで【情報元】Google Alert 様
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【20100676】池谷科学技術振興財団 平成23年度 助成金 (1) 研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100676 【金額】1件あたり150万円程度
【予定件数・金額】記載なし【期間】2011年4月1日~2012年3月31日の1年間【情報元】大阪市立大学 様
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【20100677】池谷科学技術振興財団 平成23年度 助成金 (2) 国際交流助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100677 【金額】1件あたり 最大50万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】2011年4月1日~2012年3月31日の1年間【情報元】大阪市立大学 様
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【20100679】長瀬科学技術振興財団 平成23年度研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100679 【金額】250万円
【予定件数・金額】10数件【期間】平成23年4月から平成24年3月末まで【情報元】大阪市立大学 様
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【20100689】池谷科学技術振興財団 平成23年度助成金募集 (1) 研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100689 【金額】150万円程度
【予定件数・金額】計69名(昨年度)【期間】2011年4月1日~2012年3月31日【情報元】大阪大学 様
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【20100690】池谷科学技術振興財団 平成23年度助成金募集 (2) 国際交流助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100690 【金額】最大50万円
【予定件数・金額】計3名(昨年度)【期間】2011年4月1日~2012年3月31日【情報元】大阪大学 様
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【20100693】2011年度ノボ ノルディスク ファーマ インスリン研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100693 【金額】100万円
【予定件数・金額】14研究課題【期間】原則として1年間【情報元】Google Alert 様
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【20100707】平成23年度 河川整備基金助成事業 1-1 指定課題助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100707 【金額】1,500万円以内
【予定件数・金額】記載なし【期間】3年以内【情報元】大阪市立大学 様
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【20100708】平成23年度 河川整備基金助成事業 1-2 共同的研究助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100708 【金額】1,500万円以内
【予定件数・金額】記載なし【期間】3年以内【情報元】大阪市立大学 様
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【20100709】平成23年度 河川整備基金助成事業 1-3 一般的助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100709 【金額】種目により異なる。
【予定件数・金額】記載なし【期間】1年【情報元】大阪市立大学 様
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【20100710】平成23年度 河川整備基金助成事業 2 環境整備対策(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100710 【金額】50万円以内
【予定件数・金額】記載なし【期間】1年【情報元】大阪市立大学 様
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【20100711】平成23年度 河川整備基金助成事業 3 国民的啓発運動 一般助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100711 【金額】種目により異なる。
【予定件数・金額】記載なし【期間】1年【情報元】大阪市立大学 様
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【20100712】平成23年度 河川整備基金助成事業 3 国民的啓発運動 新設市民団体運営支援助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100712 【金額】各年50万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】最長5年【情報元】大阪市立大学 様
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【20100715】サントリー文化財団 2010年度 海外出版助成(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100715 【金額】上限100 万円
【予定件数・金額】10件程度【期間】交付期限は助成決定後2年【情報元】大阪市立大学 様
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【20100746】平成23年度皆見省吾記念賞受賞候補論文公募(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100746 【金額】副賞30万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】-【情報元】Google Alert 様
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【20100747】平成23年度基礎医学研究費(資生堂寄付)研究公募(締切:2010/11/30)
【URL】 http://kenq.info/20100747 【金額】1件100万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】平成24年3月末までに研究成果報告【情報元】Google Alert 様
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【20100681】小澤・吉川記念 エレクトロニクス研究助成基金 平成21年度助成金(締切:2010/12/1)
【URL】 http://kenq.info/20100681 【金額】300万円以下
【予定件数・金額】記載なし【期間】1年間【情報元】大阪大学 様
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【20100736】国際交流基金日米センター 助成プログラム(締切:2010/12/1)
【URL】 http://kenq.info/20100736 【金額】記載なし
【予定件数・金額】記載なし【期間】記載なし【情報元】ピッピネット 様
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【20100688】医療科学研究所 第20回医療科学研究所研究助成(締切:2010/12/3)
【URL】 http://kenq.info/20100688 【金額】50万円
【予定件数・金額】10件【期間】平成23年4月1日~24年3月31日【情報元】Google Alert 様
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【20100716】たばこ総合研究センター 平成23年度 研究助成募(締切:2010/12/3)
【URL】 http://kenq.info/20100716 【金額】50 万円、75 万円または100 万円
【予定件数・金額】500 万円【期間】原則として4 月から始まる1 年間【情報元】Google Alert 様
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【20100705】平成23年度 子どもゆめ基金助成金 子どもの体験活動・読書活動(締切:2010/12/5)
【URL】 http://kenq.info/20100705 【金額】概要のとおり。
【予定件数・金額】記載なし【期間】1年間【情報元】大阪市立大学 様
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【20100706】平成23年度 子どもゆめ基金助成金 子ども向け教材開発・普及活動(締切:2010/12/5)
【URL】 http://kenq.info/20100706 【金額】1000万円を限度額(目安500万円)
【予定件数・金額】記載なし【期間】1年間【情報元】大阪市立大学 様
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発行:kenq.info*: http://kenq.info/
問い合わせ先:kenq.info@gmail.com
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2010年11月15日月曜日

kenq.info* by mail 2010/11/15 [vol.016](転載)

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kenq.info* by mail
2010/11/15 [vol.016]
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■ はじめに
kenq.info*は、日本における様々な研究費の情報をスマートに紹介することを目的
としたサイトです。研究者は自分の応募できる事業を簡単に見つけられて、応募元は
たくさんの募集が来て、その間の研究機関の職員は手間が減って、というようにみん
なハッピー!になって、日本の学術研究をより活発にすることを目的としています。
このメルマガでは、一週間分の新着情報と、締切間近の情報をまとめてお届けしま
す。研究機関の担当者の方が学内ページへコピペしたり、学内に転送したりすること
を想定しています。

[コンテンツ]
■ 新着公募情報(11/8 - 11/14追加分)
■ 締切間近の公募情報(11/15 - 11/29締切分)

■ 新着公募情報(11/8 - 11/14追加分)
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【20100725】社会安全研究財団 2011年度 研究助成 一般研究助成(締切:2010/12/20)
【URL】 http://kenq.info20100725 【金額】300万円
【予定件数・金額】10件程度【期間】2011年4月から2012年10月末日【情報元】大阪大学 様
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【20100726】社会安全研究財団 2011年度 研究助成 若手研究助成(締切:2010/12/20)
【URL】 http://kenq.info/20100726 【金額】100万円
【予定件数・金額】10件程度【期間】2011年4月から2012年10月末日【情報元】大阪大学 様
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【20100727】2011年度カトリック学術奨励金「研究助成金」(締切:2011/2/7)
【URL】 http://kenq.info/20100727 【金額】100万円以内
【予定件数・金額】1件【期間】2012年3月31日までに中間報告、研究の進捗状況報告【情報元】Google Alert 様
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【20100728】2011年度カトリック学術奨励金「研究奨励賞」(締切:2011/2/7)
【URL】 http://kenq.info/20100728 【金額】賞状、副賞(30万円)
【予定件数・金額】5件以内【期間】2012年3月31日までに中間報告、研究の進捗状況報告【情報元】Google Alert 様
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【20100729】2011年度 日本カトリック大学連盟大学院奨学生(締切:2011/2/7)
【URL】 http://kenq.info/20100729 【金額】月額10万円<年額120万円>
【予定件数・金額】2名以内【期間】2012年3月31日までに中間報告、研究の進捗状況報告【情報元】Google Alert 様
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【20100730】2011年度 日本カトリック大学連盟大学院 留学生奨学生(締切:2011/2/7)
【URL】 http://kenq.info/20100730 【金額】月額10万円<年額120万円>
【予定件数・金額】2名以内【期間】2012年3月31日までに中間報告、研究の進捗状況報告【情報元】Google Alert 様
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【20100731】第四回 (平成22年度) 風戸研究奨励賞(締切:2010/12/17)
【URL】 http://kenq.info/20100731 【金額】200万円
【予定件数・金額】2名以内【期間】記載なし【情報元】京都大学 様
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【20100732】高木基金2011 年度 国内の個人・グループへの調査研究助成(締切:2010/12/10)
【URL】 http://kenq.info/20100732 【金額】100万円を上限
【予定件数・金額】総額650 万円【期間】2011年4月~2012年3月【情報元】NPO WEB 様
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【20100733】高木基金2011 年度 国内の個人への研修奨励(締切:2010/12/10)
【URL】 http://kenq.info/20100733 【金額】100万円を上限
【予定件数・金額】総額650 万円【期間】2011年4月~2012年3月【情報元】NPO WEB 様
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【20100734】東北大学流体科学研究所 流体科学研究拠点 平成22年度分野横断型公募共同研究プロジェクト(締切:2010/11/14)
【URL】 http://kenq.info/20100734 【金額】毎年度700万円以内
【予定件数・金額】記載なし【期間】平成22年12月1日から平成28年3月31日まで【情報元】Google Alert 様
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【20100735】平成23年度 ライフサイエンスデータベース統合推進事業 基盤技術開発プログラム(締切:2010/12/24)
【URL】 http://kenq.info/20100735 【金額】年間3億円程度
【予定件数・金額】1件【期間】3年以内【情報元】Google Alert 様
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【20100736】国際交流基金日米センター 助成プログラム(締切:2010/12/1)
【URL】 http://kenq.info/20100736 【金額】記載なし
【予定件数・金額】記載なし【期間】記載なし【情報元】ピッピネット 様
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【20100737】戦略的国際科学技術協力推進事業 日本-EU研究交流「環境」(締切:2010/11/19)
【URL】 http://kenq.info/20100737 【金額】2250万円を上限
【予定件数・金額】記載なし【期間】3年間【情報元】大阪大学 様
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【20100738】日本アレルギー協会 「研究助成活動」(締切:2011/3/31)
【URL】 http://kenq.info/20100738 【金額】期間によって、「100万円以内」から「2,000万円以内」
【予定件数・金額】記載なし【期間】「3ヶ月未満」から「1年以上」まで選択可能。【情報元】Google Alert 様
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【20100739】金原一郎記念医学医療振興財団 (A)第25回研究交流助成金(締切:2010/12/6)
【URL】 http://kenq.info/20100739 【金額】渡航先に応じて最高50万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】1年以内に研究報告書【情報元】Google Alert 様
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【20100740】金原一郎記念医学医療振興財団 (B)第25回留学生受入助成金(締切:2010/12/6)
【URL】 http://kenq.info/20100740 【金額】月額10万円(年額120万円)
【予定件数・金額】記載なし【期間】平成24(2012)年3月まで【情報元】Google Alert 様
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【20100741】金原一郎記念医学医療振興財団 (C)第24回研究出版助成金(締切:2010/12/6)
【URL】 http://kenq.info/20100741 【金額】30万円~50万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】平成24(2012)年3月31日まで【情報元】Google Alert 様
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【20100742】平成22年度調査研究事業「中小企業・NPO等のソーシャルビジネスへの取組みに関する調査」の委託公募(締切:2010/11/19)
【URL】 http://kenq.info/20100742 【金額】568万円を上限
【予定件数・金額】記載なし【期間】契約日から平成23年3月中旬まで【情報元】Google Alert 様
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【20100743】中小企業基盤整備機構 Japan Venture Awards 2011(締切:2010/11/19)
【URL】 http://kenq.info/20100743 【金額】表彰
【予定件数・金額】記載なし【期間】- http://j-venture.smrj.go.jp/jva2011/category.html【情報元】大阪大学
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【20100744】「子どもの安全性に配慮された製品開発のためのデータ収集・開発に関する研究」に係わる依託先の公募(締切:2010/12/7)
【URL】 http://kenq.info/20100744 【金額】766.5万円
【予定件数・金額】1件【期間】平成23年3月11日まで【情報元】Google Alert 様
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■ 締切間近の公募情報(11/15 - 11/29締切分)
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【20100665】前田記念工学振興財団 平成23年度 国際会議助成(締切:2010/11/19)
【URL】 http://kenq.info/20100665 【金額】1件あたり100万円
【予定件数・金額】2主題あわせて2件程度【期間】平成23年4月1日から平成24年3月31日まで【情報元】大阪大学 様
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【20100737】戦略的国際科学技術協力推進事業 日本-EU研究交流「環境」(締切:2010/11/19)
【URL】 http://kenq.info/20100737 【金額】2250万円を上限
【予定件数・金額】記載なし【期間】3年間【情報元】大阪大学 様
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【20100742】平成22年度調査研究事業「中小企業・NPO等のソーシャルビジネスへの取組みに関する調査」の委託公募(締切:2010/11/19)
【URL】 http://kenq.info/20100742 【金額】568万円を上限
【予定件数・金額】記載なし【期間】契約日から平成23年3月中旬まで【情報元】Google Alert 様
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【20100743】中小企業基盤整備機構 Japan Venture Awards 2011(締切:2010/11/19)
【URL】 http://kenq.info/20100743 【金額】表彰
【予定件数・金額】記載なし【期間】- http://j-venture.smrj.go.jp/jva2011/category.html【情報元】大阪大学
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【20100526】藤原ナチュラルヒストリー振興財団 学術研究助成(平成22年度)(締切:2010/11/20)
【URL】 http://kenq.info/20100526 【金額】30万円~100万円
【予定件数・金額】記載なし【期間】1年【情報元】Google Alert 様
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【20100621】シンフォニカ統計GIS活動奨励賞(締切:2010/11/21)
【URL】 http://kenq.info/20100621 【金額】記載なし
【予定件数・金額】1~2件程度【期間】-【情報元】Google Alert 様
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【20100123】内藤記念若手研究者海外派遣助成金 冬季(締切:2010/11/22)
【URL】 http://kenq.info/20100123 【金額】渡航先により異なり、10~40万
【予定件数・金額】【期間】記載なし【情報元】東京大学 公募情報 様
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【20100127】内藤記念刊行助成金(学術図書)(締切:2010/11/22)
【URL】 http://kenq.info/20100127 【金額】1件50万円~100万円
【予定件数・金額】【期間】記載なし【情報元】東京大学 公募情報 様
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【20100128】内藤記念刊行助成金(定期刊行物-英文学術雑誌)(締切:2010/11/22)
【URL】 http://kenq.info/20100128 【金額】1件100万円~300万円
【予定件数・金額】【期間】記載なし【情報元】東京大学 公募情報 様
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【20100700】国際花と緑の博覧会記念協会 平成23年度 花博記念協会助成事業(締切:2010/11/24)
【URL】 http://kenq.info/20100700 【金額】(1) 調査研究開発:100万円以内, (2) 活動・行催事:一件当たり50万円以内
【予定件数・金額】記載なし【期間】平成23年4月1日から平成24年3月31日までの任意の期間【情報元】大阪市立大学 様
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【20100685】第5回 わかしゃち奨励賞(締切:2010/11/25)
【URL】 http://kenq.info/20100685 【金額】最優秀提案 賞賞状・研究奨励金 40万円、優秀提案賞 賞状・研究奨励金 15万円
【予定件数・金額】最優秀提案賞(1点) 優秀提案賞 (4点)【期間】-【情報元】大阪市立大学 様
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【20100673】JR西日本あんしん社会財団 研究助成(締切:2010/11/28)
【URL】 http://kenq.info/20100673 【金額】200万円以内
【予定件数・金額】活動助成と研究助成合わせて総額3,000万円程度【期間】平成23年4月1日から平成24年3月31日までの1年間【情報元】Jpubb 様
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